目次
- 1 50歳からの人生の楽しみ方・計画編:リタイア後に何ができるかを考える
- 1.1 命にはタイムリミットがある
- 1.2 50歳以降の生活ってどんな感じ?何をする?何ができる?
- 1.3 50歳からの食生活
- 1.4 50歳以降も一生続けられる運動
- 1.5 50歳以降も一生続けられる趣味
- 1.6 50歳以降の人付き合いはどうなる?
- 1.7 50歳で早期リタイアしても、人の役に立つこと、生きがいを見つける。人を幸せにすることが、自分の喜びにもつながる
- 1.8 50歳からでも遅くはない、外国語を学ぶメリット
- 1.9 老後、一人暮らしVS夫婦、どっちがいいか?
- 1.10 早期リタイアし、働かなくても生活をしていくのに必要な資金はいくら必要か?
- 1.11 早期リタイア後に夫婦で熟年バックパック旅行はどう?海外旅行、世界一周、見聞を広めよう
- 1.12 早期リタイアした後の住まい、持ち家か借家か?
50歳からの人生の楽しみ方・計画編:リタイア後に何ができるかを考える
30歳で肝炎が発症し、その2年後にガンができました。幸いにも摘出手術が成功し、その後も生活習慣を見直したおかげで、今もこうして元気でいます。何も手を打たずに、生活習慣も今まで通りにしていたら、今頃はこの世にいなかったもしれません。
健康でいる間は、健康のありがたみがわかりませんよね。健康でいることが当たり前だと思っている人がほとんどではないでしょうか。しかし、人は病気になると健康がいかに大事であるかに気づかされます。
自分もそうでした。一歩間違ったら死んでいたかもしれないと思うと、生きていることのありがたみが身にしみます。
私はそれ以来、人は何のために生きているのか?生死について考えるようになりました。
命にはタイムリミットがある
人は何のために生まれて、何のために生きるのか?
何のために働くのか?
そもそも、定年まで仕事をする必要があるのか?
このままでいいのか?惰性で生きているような気がする時があります。
これでいいのか?何かしたいことはないのか?
一度、死に直面すると、命にはタイムリミットがあることに気づきます。
人はいつか死ぬ。誰もがわかっていること。しかし、そのいつかは誰も知りません。
運良く長生きできればいいが、急に死ぬかもしれません。
そう思うと、今生きていることがとてもありがたいと感じるようになります。
せっかく親からもらった大事な命です。好きなことをして生きたいと思うようになりました。
死ぬ時に「したいことができなかった、しておけばよかった」と後悔したくないので、
「人生を太く、長く、楽しく生きる」ことをモットーにこれからは生きていこうと決めたのです。
50歳以降の生活ってどんな感じ?何をする?何ができる?
50歳の自分は明らかに20歳の頃の自分とは違います。白髪も増え、しわ、しみもでき、体力も衰え始める頃です。
そうは言っても、その25年後の75歳の自分と比べたらまだまだ体力、気力はあるし、逆に若い頃と比べると、知識、度胸、経験があり、自由に使えるお金もあります。
そう考えると、50歳からが人生を楽しく過ごす最高の時期だと思いませんか?
「50歳からの人生の楽しみ方・準備編」では30代、40代ですべきことを書きました。ここでは50歳以降も健康で、楽しく生きるために、今から自分がどのような生き方になるのか計画する、またはイメージすることで、今すべきことがもっと明確になると思います。
50歳からの食生活
年齢によって、必要なエネルギー量は違ってきますよね。そのため、育ち盛りの子供が摂る食事と若い頃の食事、中年以降の食事に違いがあって当たり前。
40歳を過ぎると一度ついた脂肪はなかなか落ちません。食べる量、内容が今までどおりだと確実に脂肪がついて太ってくるのは間違いありません。運動量を増やすか、食事の内容は見直す必要があります。
働き盛りの40代の食事と早期リタイア後の50歳以降は、どのような食事を摂るべきか、ちょっと考えてみようと思います。
50歳以降も一生続けられる運動
50歳で早期リタイアした場合、仕事に行く必要がなくなります。今までは通勤に電車を使っていた人はいやでも駅まで歩いたり、階段の上り下り、電車では座れない場合は立ったりすることで、足腰の運動をしていました。
仕事をやめた後、意識して体を動かさない限りは、体を動かす機会が減ります。
若い頃は足腰が強く、関節に支障がなくても、年をとれば少しづつ体にガタが来ます。運動不足にならないためにも、好きな運動を、体に過度な負担がかからない、そして楽しく一生続けられる運動を見つけよう。
50歳以降も一生続けられる趣味
通勤時間も含めて10時間以上は会社のため、残り時間から食事と睡眠を引くと、自分のための時間は一日に数時間もありません。それが、50歳で早期リタイアすると、暇がいっぱいできます。仕事一筋で来た人にとって、有り余る時間をどう使うのか悩みどころです。
そうならないためにも、できれば40代で趣味を始めることがベストですが、何事も始めるのに遅すぎるということはありません。もちろん、50歳から始めるのだから、10年後、20年後に気力、体力ともに衰えてくることを想定して、年をとっても続けられる趣味を選ぶ方が良いでしょう。
50歳以降の人付き合いはどうなる?
早期リタイアすれば、明らかに現役時代とは接する人が違ってきます。
現役時代は同僚と仕事先のお客さんと接する時間が大半、家族と過ごす時間よりも長いと思います。それが、仕事を辞めて早期リタイアすると、昔の同僚やお客さんに会う機会がなくなります。一部の同僚とは個人的に付き合うこともあるでしょうけど、まだ現役なので忙しいはずです。
自分から積極的に外に出て、人の集まる場所、例えば地元のイベントやスポーツクラブに参加してはどうでしょうか?
たくさんある時間を家族のために使うのもいいでしょう。残りの人生を一人寂しく過ごすのでなく、まだまだ健康な50代の間にたくさんの人と知り合い、老後もともに過ごせる友達を見つけよう。
50歳で早期リタイアしても、人の役に立つこと、生きがいを見つける。人を幸せにすることが、自分の喜びにもつながる
時々、自分は一体何のために生きているのかと疑問に思うことがあります。毎日が同じことの繰り返しのような気がしてなりません。それでも、美味しいものを食べている時、好きな運動をしている時、子供と遊んでいる時など、日常生活の中でそれなりに幸せを感じる場面があります。
そう思うと、人は幸せになるために生きていると言ってもいいような気がします。
しかし、それはとてもエゴイストな気もします。自分だけが幸せであればいいと解釈してもいいわけですから。
しかし、人に何かを与える、手伝ってあげることで感謝され、喜ばれることで自分も喜びを感じます。50歳以降は時間もお金もあります。今まで培われた経験、知識をいかして、困っている人たちに愛の手を差し伸べてみるのどうでしょうか?
日本国内だけではなく、東南アジア、アフリカなどへのボランティア活動に参加してみるのいいでしょう。
50歳からでも遅くはない、外国語を学ぶメリット
ネット環境が整い、どこにいても世界中にいる人とつながることができます。飛行機に乗りちょっと外国にも簡単に行けるようなりました。日本の人工が減少しているため、外国からの働き手が必要としているので、外国人率がますます高くなります。外国人と接する機会がこれからも増えていくでしょう。
海外旅行をするにしても、海外でのロングステイをするにしても英語が話せると、話せないとでは楽しさが違ってきます。英語が話せるだけで外国人と知り合うチャンスは増え、彼らとの会話、交流を通じて異文化をもっと知ることができます。
英語は最低限知っておくべし、ベストは更にいくつかの言語を話せるとよいでしょう。現地の言葉が話せると仲間に入れてもらえ、文字通り世界が広がります。
日本人は英語コンプレックスを持っています。英語が少し話せるだけで尊敬の眼差しを受けますが、
私が現在住んでいるヨーロッパのとある国では皆3,4ヶ国語が話せるのが当たり前です。私自身は日本育ちの中国人と言うこともあり、日本語、広東語、北京語、英語、フランス語を話します。現時点ではまだ話せるうちには入りませんが、ベトナム語を勉強中です。
早期リタイアしたら、夫婦で世界中を旅するのが夢。さらに、タイ語、スペイン語も日常会話レベルでいいので取得し、旅先で現地の人達と彼らの言葉で交流できるようにしたいと思います。
これだけの言語が話せれば、東南アジア、ヨーロッパ、北アメリカ、南アメリカを旅行する際、現地の人たちと彼らの言葉で交流できるようになります。
老後、一人暮らしVS夫婦、どっちがいいか?
私の予定では50代になれば子供の手が離れ、早期リタイアしている頃です。子どもたちは外国の大学に行っているはずなので、家には夫婦二人だけとなります。良しも悪しも二人だけの時間が増えます。
老後の過ごし方にはいくつかのパターンがあります。
- 独身をつらき抜いて、一生を一人で過ごす
- 夫婦慎ましく、助け合いながら生きる
- 熟年離婚し、一人もしくは新しいパートナーを見つける
- 熟年離婚し、特定の人を見つけずに気楽に生きる
- 離婚はしなくても、それぞれが好きなことをする。別居もあり。
それぞれのメリット、デメリットを考えてみましょう。
早期リタイアし、働かなくても生活をしていくのに必要な資金はいくら必要か?
早期リタイアの準備編でも説明したと思いますが、50歳でリタイアしたい場合は年金がもらえる人なら、その年齢まで食いつなぐか、もらえない人は一生食べていけるだけの資金が必要です。
若い頃からお金をコツコツ貯めるか、働かなくても不労所得が入ってくる不動産、株の配当、またはビジネスを作るかのどちらかです。
早期リタイアした後にどこに住むか、どのような生活スタイルを望んでいるのかでも、必要となる資金が違ってきます。
いろいろなパターンを考え、それぞれのパターンによって、どれくらいの資金が必要なのかをシミュレーションしてみよう。
早期リタイア後に夫婦で熟年バックパック旅行はどう?海外旅行、世界一周、見聞を広めよう
今の世の中、世界一周旅行など珍しくもありません。結婚してそのままバックパック背負って空港に直行。または、社会人になってお金を貯め、仕事を辞めて世界一周旅行に出るパターンが多いようです。
日本では世界一周旅行に出るカップルは大抵が若いカップル。バックパックを背負って旅行する日本人老夫婦はあまり見かけません。それもそのはず、その年齢になればお金はある程度持っているわけですから、わざわざバックパックで貧乏たらしいスタイルでの旅行はしません。
しかし、私が言っているバックパック旅行は、旅費を安くおさえるためにゲストハウスに泊まり、ストリートフードを食べるスタイルの旅行ではありません。バックパックを背負うのは身軽に動ける利点があるからです。
安全、安心はお金で解決できるのなら惜しみなく出す。バックパックを背負って、時にはゲストハウス、時にはリゾートホテル、または民家に泊まる。行く場所も、滞在日数も気の思うままに、熟年夫婦で世界を冒険するのはどうですか?
50歳も過ぎれば、若者と違い予算はあります。知識も経験もあります。お互い、気のしれた間柄です。時間はたっぷりあります。今まで見たこともない場所に行き、絶景を見て、異文化を体験し、地元の人たちと触れ合う。世界を思いっきり感じませんか?
私は考えるだけでワクワクします。
もちろん、夫婦での長期旅行にはメリット・デメリットがあります。夫婦げんかはしても、旅の途中で離婚に発展することのないように注意したいものです。
早期リタイアした後の住まい、持ち家か借家か?
一般的に働き始めて、マンションまたは一軒家をローンで買い、定年を迎える頃に払い終わる。その後は年金で長年住み慣れた我が家に住み続けるパターンが多いと思います。
もちろん、子供夫婦の家族と2世帯住宅にして住む。家を売り払って、田舎に移り住むなどのパターンもあります。
どっちにしろ、自分が住んでいる家は両方とも亡くなればいつかは子どもたちが相続します。裕福な家庭でお金に困っていない人たならいいでしょう。一生かけてローンを払って手に入れた家、自分が持っている最大の資産なはずです。
自分たちで稼いだお金は自分たちで使いたいと思っています。
なので、持ち家を死ぬまで住み続けるのか、途中から借家にした方がいいのか、どうすれば自分たちが稼いだお金を上手に使い切れるのか考えてみましょう。