皆さんは毎日が幸せですか?それとも朝起きると一日の始まりがゆううつだと感じませんか?
仕事に生きがいを感じていますか?それとも仕事に行くのがつらいと感じていませんか?
勉強が好きですか?それとも学校に行くのが嫌ではないですか?
親子、夫婦、友達、仕事場などの人間関係はうまくいっていますか、それとも煩わしいと思っていませんか?
日常生活のさまざまな場面で、いろいろな出来事が起こります。それらの出来事が自分にとって楽しかったり、幸せと感じたりする事ばかりではありませんね。
これはほんの一部ですが、嫌だなと感じることが実はストレスとなって、私たちの体の健康を害しています。このストレス、具体的に何が原因で引き起こり、体にどんな悪影響を及ぼすのでしょうか?
ストレスとは?
「ストレス」とは心や体が何かしらの刺激を受け、その刺激に対し異常な反応を引き起こした状態を言います。
ストレスは一般的に悪者扱いされますが、少し違うようです。何も感じない状態をストレスフリーだとすると、楽しい事も、つらいことも両極端にある状態がストレスと言ってもいいわけです。
例えば、
- 精神的ストレス:ネガティブな場合は不安、悲しみ、心配事がある状態、ポジティブな場合は楽しいこと、喜びのある状態。
- 身体的ストレス:ネガティブな場合は寒さ、暑さ、騒音、匂い、長時間労働、睡眠不足、疲労。
- ストレスフリー:リラックス、のんびりした状態。
ストレスの感じ方は人さまざまです。与えられた刺激が、楽しいと思う人もいれば、苦痛と思う人もいます。
何か人に言われて傷つく人もいれば、まともに受けずにケロッとできる人もいます。
暑さが苦手な人もいれば、そうでない人もいます。
ストレスがない状態、ストレスフリーでずっといる状態が良いかというとそうではありません。リラックスしすぎると体が疲れやすくなり、だるさを感じるようになります。
適度なストレスは生活に良い刺激となりますが、逆にストレスが過剰になると緊張状態が続き、さまざまな病気の原因となります。
つまり、ストレスとストレスフリーの両方をバランスよく維持することが、望ましいのでしょう。
もちろん健康に良い影響を与えるストレスと、悪い影響を与えるストレスがあります。悪い方のストレスを避け、良いストレスだけを受けるようにすることがベストですけど。
ストレスが引き起こす病気
さまざまな病気は、ストレス過剰が原因で引き起こされているようです。体調を崩し病院に行き検査したにもかかわらず、特に原因も見つからなかった。この場合、ストレスが原因だと言われることはないですか?
人によってストレスの感じ方が違うため、現れる症状も違ってきます。ストレスを感じると血液の流れが悪くなり、免疫力が低下するため身体に悪影響を与えます。
さまざまな生活の場面で、私たちはプレッシャーを感じますよね。その過剰なプレッシャーのせいで精神的に追い詰められ、そしてそれがまた身体にも悪影響を与えることになります。体と心はつながっているので、片方だけではなく両方同時に影響を及ぼします。
ストレスが原因で引き起こる症状は基本的に、以下の3つ。
- 身体的:頭痛、めまい、下痢、胃潰瘍、大腸炎、食欲不振、自律神経失調症、不整脈など
- 精神的:緊張、不安、イライラ、無気力など
- 行動:現実逃避に走り、生活習慣に影響、過食、拒食など
身体的に与える影響で最悪なケースだとガンにもなります。
競争社会に生きる私たちは、あらゆるところで競争することを強いられます。受験、出世などですが、それらが与えるプレッシャーは大きいですね。プレッシャーに押しつぶされて体調を崩す人や、プレッシャーに耐えられなくなり、うつになり自殺する人も少なくありません。
ストレスを感じたら、早いうちに手を打たないと手遅れになりかねません。
私はB型慢性肝炎にかかっていて、定期的に血液検査を受けています。時々、数値が良くない場合がありますが、その時は何かと仕事上のストレスか、不幸な 出来事があってストレスを感じている時でした。
過去十年以上の血液検査の結果を見てみると、そのことがよくわかります。つまり、私の場合はストレスが原因で肝炎ウィルスが暴れて、肝臓の炎症を引き起こすということがわかりました。
ストレスの要因
私たちが今日生きているこの環境には、ストレスを受ける要因が溢れています。社会の構造が昔に比べて複雑になり、人間関係も複雑になり、生活環境が変わったせいです。
そのため身体への負担、心の負担になる悩みの種が増えています。
電気製品が普及し家事が格段楽なり、さまざまな分野で便利なものが発明されました。生活水準が向上し、物理的には豊かになりました。
その反面、その便利なもの自体がストレスの要因になったりもします。例えば、車。移動手段として便利ですが渋滞にはまった場合、あるいは交通量のある中での運転は神経を使います。
テレビ、インターネット、携帯などで簡単にたくさんの情報が入ってきます。そのため、情報に流され、影響されやすくなっています。「知らなくてもいいことを知ること」でストレスを感じることにも。
大人は職場や社会で、子供は学校で求められることが多くなり、長時間働くかあるいは勉強しなければなりません。睡眠時間が削れ、疲労につながり、身体を酷使します。
これらが全て、身体へのストレスとなります。
全ての出来事、刺激がストレスの要因になりうるわけですが、人によってその受け方次第でストレスにもなるし、何も感じないこともあります。
ストレスには身体的と精神的に分けられると言いましたが、具体的に以下のように分類できるでしょう。
身体的:
- 肉体的:病気、持病、長時間労働、疲労
- 環境:騒音、大気汚染、花粉, ネオン、人ごみ
- 気候:暑さ、寒さ、湿気
- 生活習慣:運動不足、寝不足、栄養不足、不規則な生活スタイル
精神的:
- 社会的要因:学校関係、仕事関係、家庭関係、人間関係
- 心理的要因:不安、恐怖、失敗、挫折、失恋
身体的ストレスは要因がはっきりしていることが多いので、対処方法も見つけるのは簡単だと思います。しかし精神的なストレスの場合は、要因が複雑でかつコントロールするのが難しいため、解決するのに時間がかかるでしょう。
まじめに生きている人ほど精神的ストレスを感じます。物事を真剣に受け止めるためです。人生を多少適当に生きている人の方が、ストレスを感じることが少ないようです。
まとめ
精神的、身体的に通常より強い刺激を受けた場合、それに対して人によって反応の出方が違います。ストレスと感じる人と、なんとも思わない人がいます。
考え方を変えたり、見方を変えたりして刺激を上手に処理できる人はいいです。しかし、できない人はそれらに対し過剰反応し、ストレスとなり体調を崩すのです。
ストレスは徐々に心と体を破壊していきます。早めに気づき、要因を取り除くか解消する方法を見つけた方がいいですね。
私が肝炎のキャリアから、肝ガンができたのにもかかわらず今もこうして元気なのは、なるべくストレスを抱えないように努力してきたのだと思います。
それでも、もしあなたが心の病で「うつ病」になっているか、または精神的につらいと感じていて「うつ病」になりそうなら、そちらのプロのアドバイスを受けてみては?
ストレス、心の病をあなどってはいけません。
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