あなたの周りにはどのような人たちがいますか?
おおらかで、些細なことには気にかけずのんびりしている人、とても明るくいつもニコニコしていて楽しそうに過ごしている人、笑顔が絶えずユーモアのある人、逆境にも文句を言わずポジティブにとらえる人。
一緒にいるとこっちまで楽しくなってしまいます。
普段から幸せのオーラがにじみ出ている人たちがいるかたわら、逆にいつもピリピリしている人、せかせかしている人、何かと不満、不平ばかり言っている人。暗い顔して自分は不幸だと思って生活を送っている人もいます。
あなたの周りにもそんな人いませんか?
ところで、両者の違いはなんだろう?
幸せの定義は主観的なので何を持って幸せかは人によるし、もちろん悩み事も人によって違います。
ある人にとっては、何てことない事も自分にとって大きな悩みかもしれません。さまざまな原因で引き起こす悩み、不安などで人は苦しみます。それが病気であったり、恋愛だったり、仕事だったり様々です。
しかし共通していることは物事が思い通りにならない事、何が起こるかわからず頭の中でいろいろ悪い想像を働かす事により人は苦しむという事です。
人は苦しむと交感神経の過剰な緊張状態を招きストレスとなり、結果的に健康に悪影響を与えることになります。
これらの悩みや苦しみは物理的なものではなく、精神的な面なので、気持ちの持ち方1つで幸せにもなれるし、逆に悩んで苦しむ事にもなります。
では、考え方を変えることで、この苦しみや悩みを軽減あるいはなくすことができれば、もっと楽になり、幸せと感じることができ、その結果健康に良い影響を与える事ができるのではないでしょうか?
几帳面な国民性
日本人は几帳面で、完璧主義者が多いため、きちんと最後まで終わらせないと気がすまない、頼まれたことは責任を持ってやる。そのような人たちは自分の思い通りにいかない時、あるいは相手が期待していた通りにしてもらえない時は不安やイライラが募ります。さらに考えすぎから不眠症の原因になったり、体調を崩したりします。自分で自分の首を絞めている感じがします。
無責任になれと言っている訳ではありませんが、毎回100パーセントを実行、達成する事は簡単ではありません。むしろ無理だと思って、「8割できれば良し」とする位が肩の荷が下り、緊張せずにいい結果が出るのではないでしょうか?
世界を見ても日本人ほど几帳面な民族はいません。ラテン系や南米の人たちは悪く言えば時間にルーズ、おおざっぱ。
よく言えば物事を真剣にとらえず細かいことを気にしない、おおらかな民族と言えます。「人生気楽にいこうよ」みたいな感じでノンビリしています。そうすることで心にゆとりができて、リラックスでき、結果的に健康にも良い影響を受けるのです。
穏やかな生活
何事にもキチンとしないと気が済まない、時間通りに物事が運ばないとイライラする、それでは心にゆとりが生まれる訳がありません。そういう性格の人は常にせかせかした生活を送っています。
せかせかした生活を送っていると体力は消耗するし、精神的にも緊張状態が続き健康に良いはずがありません。
自分自身が生まれ持った性格で、何事にもせっかちで、キチンとしていないとイライラするタイプです。そのせいでいつもピリピリしていて、怒りっぽく周りの人と衝突しやすい。自分の期待したようにできていないと相手にあたったりします。この神経質な性格をどうにか治したいものです。これが原因で心がいつも落ち着いていない状態です。
ここで書かれていることは自分なりにこうすればもっと気が楽に持て、心が落ち着き、心にゆとりが持てると信じています。自分も頑張って実行しています。もっとも、効果はでているのか現時点ではまだわかりにくいですが。性格は一夜にして変わるわけではありませんので。
物理的なゆとりではなく、精神的なゆとりが大事
誰もが穏やかにゆとりのある生活をしたいと思っているはずです。私がここで言っているゆとりは物理的なゆとりではありません。精神的なゆとりです。物事を1つ1つキチンとしようとすると、まず時間的なゆとりが生まれません。
私はできるだけいいかげんに生きるようにしています。多少うまくいかなくても目をつむる。そうすることで周りの人たちに対してもピリピリしなくてすみます。
いいかげんに生きることが別に物事をないがしろとか、中途半端にしていいとか言っているのではありません。自分ではコントロールできない事ってありますよね。それを無理にコントロールしようとするが、思いの通りにいかないとストレスとなるのです。
起こるかもしれない出来事に不安を感じる。起こらないかもしれないのに、頭で悪い方、悪い方に考えるため負のスパイラルに陥ってしまいます。起きないかもしれないので、考えずに、起きてから考えれば良いのではないのでしょうか。
例え、起きてほしくない出来事が起きたとしても、大抵のことは命に関わることではないので大したことないと思うようにしています。
ではどうすれば、苦をなくし、穏やかに生きることができるのか?
それはいいかげんになること、あきらめること、そしてありのままを受け入れることです。
世の中には頑張ってもできないこともあるし、できなくてもいい事もあります。自分の力ではどうにもならない事もあります。そういう時はあきらめる事も大事です。
どうせ「死にやしないからまあいいか!」くらいの気持ちでいた方が気が楽になれます。後は時間がたつと解決することも多い。時の流れに身を任せてそのまま放って置くのもいいでしょう。
自分の間違った判断で母を死なせたのではと、母を亡くした最初の一年は苦しみました。しかし、2年、3年と経ち、自然と苦しみが軽くなって来ました。もちろん、母のことを忘れたわけではありません。これも、時間が解決してくれたものです。
始まりがあればいつか、終わりがある。そう思えば楽になれます。
そのことを理解していれば、心が落ち着き、平常心を保つことでき、穏やかな生活がおくれるのはないでしょうか。
病気で悩んでいるとき
病気になったら病気のままでいい、生きていることのありがたさが分かり、健康だった頃無理に仕事に没頭していたことがはたしてよかったことなのか考えさせられます。
開き直って病気になったおかげでもっと健康に関心を持つ事になったと思えるようにするといいです。
一病息災という言葉を聞いたことがあるかと思います。
病気もなく健康な人よりも、1つぐらい持病があるほうが健康に気を配り、かえって長生きするということ
それと病気とともに生きるという考え方もできます。誰にも何かしらの病気は持っているものですが、あって当たり前と思ってください。顔や性格と同じで、生まれ持った物と思えば気が楽になると思います。
まとめ
不安、心配事、悩みによって人は苦しむ。そのため交感神経の過剰な緊張状態を招きストレスとなり、健康に悪影響を与える。
このような状態を避けるためにどうすればいいか?
物事を真剣に考えすぎず、思い通りにならないことは放っておくことです。
まとめると以下の3つ事柄を覚えておいてください。何か悩みがあった時には思い出すといいでしょう。
- いいかげんになること
- あきらめること
- ありのままを受け入れること