夫婦円満の秘訣

夫婦円満

ひとりでいる方が気楽で一生を独身で貫き通すのも人生でしょう。夫婦でいる方がいいのか、独身でいた方がいいのかはその人の性格にもよります。夫婦でいるメリット、独身でいるメリットもそれぞれあります。

しかし、老後は体が思うように動けなくなり、普段の生活も一人ではきつくなる時期がきます。一人でいるよりも二人でいた方が何かと便利な時期が来るでしょう。

家事全般から、買い物、通院、家でケガしたり、倒れたりした時にその場ですぐに助けてあげられる人がいるのは安心します。年を取れば取るほど、ひとりで暮らすよりも誰かと一緒に暮らし、お互いに支え合って行くほうが何かと都合がいいかと思います。

自分の努力次第で健康は維持できますが、それでも年を取れば病気は逃れません。ましてや、事故やケガはなおさらです。そういう不測の出来事が起きた時に頼れる相手はやはり、長年付き添ってきた、側にいる伴侶でしょう。

結婚する時に一生の伴侶として決めた相手とリタイアした後は、毎日顔を突き合わせる事になります。

現役時代は夫婦の顔を合わせる時間はそれほど多くないため、ケンカする回数も多くないかと思います。それは、ある程度の距離をおいてある方がうまくいくから。しかし、リタイア後は一日中家にいて、細かいことも目に付くようになります。些細なことが積もりに積もって爆発することもあるでしょう。

そうならないためにも、リタイア後もいい夫婦関係を保ち続けるには、リタイア前から築き上げることがコツ。では実際にはどうすればいいのかを考えてみましょう。

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男と女は違う生き物だということを認識する

talking_couple男と女は生物学的に違う生き物だということをわざわざ言うまでもありませんよね。

「当たり前なことだろう!いまさら何を言っているのだ!」と怒られかねません。

しかし、私もそうですが頭では分かっていても、実際はそんな事実なんか忘れています。そんなもんだから、ケンカが絶えません。とにかくお互いの価値観が違うのですから当然と言えば当然です。特にどの場面で違いを感じるか見てみましょう。

女性が話す時は共感してもらいたい、男性は目的を持って話す

例えば、話をしていても女性はとにかく要点を得ない話し方をします。あっちこっちに話が飛んでいって、一体何が言いたいのかわかりません。男性はどうしても、要点だけを簡潔に述べてほしいと思っています。ダラダラとした話し方をされるとイライラします

女性が自分の悩みを話し始めると、男性はそれを聞きながら解決策を考えて、提案してあげます。しかし、女性は始めからそんなこと期待していません。女性が話をするときはただ単に話を聞いて、共感してほしいだけのこと。本当ならあいづちを打って「大変だね」と言ってあげればいいのに。

男性は聞く方に徹することです。なんて、偉そうに言っていますが、私自身はあまりできてないかもしれません!

それでも、努力はしていますよ。最近ではとにかく話しを聞きながら、あいづちを打つようにしています。話しているうちに自分の中で解消され、スッキリするらしい。私としても解決策を探す必要がないので楽です。

男性は挫折を恐れ、女性は人間関係を重視する

狩猟をして生活をしていた時代では、男性は獲物を捕えて来るのが仕事。獲物を捕まえるという使命があるため、失敗は許されません。死活問題だからです。獲物を捕まえられないと、能力がないと証明するようなものです。

男性にはその遺伝子が受け継がれているため、男性が何かに失敗しても、それに対して女性は責めてはいけません。あるいは、良かれと思って助け舟を出してもいけません。男性が自分の力で解決するのをじっと見守ることです。

男性が狩猟をしに行っている間、女性はコミュニティに残り周りの家族を守る役目を果たしていました。常に周りに気を配り、会話をし、お互いの存在を確認し合っています。そんなわけで女性は男性に比べてとても協調性があります。

相手の表情を読み取る能力が発達していて、人間関係を築くのが上手です。そのかわりに人間関係がうまくいかななくなると悩みます。特に、人から拒絶されることをひどく嫌います。

そのため、男性は女性に対して冷たい態度を取らないように気をつけましょう。

男性は論理的、女性は感情で行動する

言い合いになると少し言い過ぎかもしれませんが、女性は感情に任せてヒステリックになります。男性は筋道立てて、物事を論理的に話します。男性にしてみれば、女性のそんな感情的な言動にウンザリします。女性は男性の理路整然な話し方に対して逆に冷たい人だと受け取ります。

では、口げんかになった時どうするか?

私自身も頭ではわかっているが、頭に血がのぼると怒りを抑えられなくなります。それでも、口げんかになった時は、男性が女性の言い分を聞き入れて共感してあげましょう。たとえ彼女の言っていることが間違っていると思ったとしても、納得していなくてもです。

男性が論理的に説明しても、怒っている時は女性の耳に届きません。その場をやり過ごせば、翌日になれば怒りがおさまります。台風が過ぎて行くのを待つのみ。なんて言ったら、女性陣に怒られますかね。

初心に戻る

cycling_couple自分自身が40歳前後から「フォーティークライシス」という言葉をよく耳にするようになりました。人生も中年期になると「自分は今のままでいいのだろうか?」という疑問が浮かび上がってきます。

若い頃は仕事も楽しい、体力もあり、夫婦関係も良好なことが多い。残された時間がまだたくさんあると思っているはず。しかし、40代に差し掛かると実は時間は無限ではなく、限られていることに気が付きます。

40代での離婚が多いのも「今のままで、この先も幸せなのか?」と疑問に思い始めることが原因。

家族のために犠牲にしてきた。やりたいことを我慢してきた。毎日のようにケンカして「一体何のために結婚なんかしたのか?」と疑問に思うのもこの頃です。残された人生をこのまま我慢し続けて良いのだろうか?

もし、そう思うようになったら昔を思い出してください。付き合い始めた頃、結婚した当初の楽しかった時期を。相手を大切にしようと誓ったあの頃を。二人で撮った思い出のある写真をみて、思い直してください。

あの頃の気持を失わなければ、この先に夫婦の危機が訪れてもなんとか乗り越えられでしょう。

いわざる

gentle_couple「親しき仲にも礼儀あり」。夫婦だからと言って何を言っても良いわけではありません。結婚生活が長いと言い合いをすることは数えきれないほどあるでしょう。それで相手を傷つけることもあると思います。ある程度の軽口なら時間が経てば忘れてしまうので、大ごとにはなりません。

しかし、「これを言ったらおしまい」という類の言葉は絶対に、どんなときであれ言ってはいけません。相手のコンプレックスとなっている部分、特に心の奥底まで気にしていることを口に出したらその時点でおしまいだと思ったほうが良いでしょう。

長い間一緒に生活していれば、相手の気にしているところが何かがわかるはずです。プライドを傷つける言動、ののしる言葉も同様に言ってはならない。

相手の親兄弟の悪口などは、たとえ本人自身が言っていたとしても、その尻馬に乗って一緒に悪口を言ってはいけません。相手の悪口ではないにしても、同じ血が通っている家族です。自分自身の一部分を悪く言われているのと同じことです。相手はいい気はしません。

結婚生活が長ければ長いほどお互い、遠慮がなくなります。だからこそ「いわざる」は常に注意しておくことです。どんなに年をとってもお互いへの尊厳は忘れずに、いたわりあう心は持ち続けましょう。

いくつになっても「男と女」を忘れない

couple_in_loveイギリスのDurex社が定期的に行っている調査によると、日本のセックスの年間平均回数は世界の最下位で48回。ちなみに一位はギリシャの164位!2日に1回の割合です。日本人がいかにセックスをしていないかわかりますよね。

セックスに若返りやストレス軽減に効果があることは知っている人は多いと思います。食欲と性欲は生物の2大欲求であり、睡眠とともに生きる上でとても大事なこと。性欲も健康のバロメーターの1つです。

セックスは日本ではタブーな話題とされていますが、恥ずかしがらずにもっとオープンに考えましょう。夫婦間ではなおさらです。男性から女性に求めるものだという偏見は捨てましょう。したいのに言い出せずに待っているのではなく、お互いに自分から求めること。求めることが「はしたない」と思ってはいけません。

セックスは若い人たちだけがするものではありません。いくつになってもセックスは積極的にするべきでしょう。お互い求め合うということが大事。自分はまだ相手から必要とされているという安心感も生まれます。

お互いに男と女として意識するのにセックスだけが全てではありません。町中で老夫婦が手をつないで歩いているのを見るとほのぼのとします。セックスがスキンシップの究極だとすれば、手をつなぐのは一番手軽なスキンシップ。相手の手を取ってぬくもりを感じる。ただ、それだけでいい気がします。

もっとも、それですら恥ずかしがってしない人が多いですが。

まとめ

欧米諸国では2組に1組は離婚します。男と女の違いがある上に、生まれも育ちも全く違う者同士が一緒に住むわけですから価値観が違うのも当たり前です。夫婦円満の秘訣はどれだけお互いの価値観を尊重できるか、お互いが一歩ずつ歩みよることができるかにかかっています。

この年齢になると、周囲で離婚の数が増えてきています。しばしば相談されることもあります。主観的な意見ですが、離婚しているカップルの共通点は男性が上から目線で女性を見ているケースが多いように見えます。女性の方が男性にかまってもらえない、話を聞いてもらえない、否定されると感じている。やはり女性が重要視している人間関係に問題が生じた場合ですかね。

男性の方は逆に一人で、または家族以外の人と過ごす時間が必要です。女性はその部分を理解し、干渉しないこと。あとは嫉妬!嫉妬するということは、まだ自分に対して愛情があるという証拠でもありますが、度が過ぎると重く感じます。

自分たちが結婚する時に年配の方から頂いた言葉が今でも忘れられません。

「夫婦の仲が長続きできるコツはなんですか?」という質問に対して、彼は「一緒にいる時間を長く作らないこと!」と言っていました。当時は冗談で言っているのかと思いましたが、間違っていないかもしれません。近すぎず遠すぎず。ちょうど良い距離を保つことで、夫婦のありがたみが分かるかもしれませんね。

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