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高校生の頃、部活で週に1回は朝練がありました。時間がなく朝起きたら、何も食べずにそのまま学校に行っていました。あの頃は朝に運動をすることに、何も疑問を感じませんでした。朝のジョギングを日課にしている人を見れば「朝から運動するなんてスゴイ!」なんて思ったりもしました。
しかし、健康に気を遣うようになり、適度の運動を心がけるようになってから、どの時間帯に運動をするのがいいのか疑問に思い始めました。
皆さんはどの時間帯に運動をするのが、健康、特にダイエットに良いと思いますか?
- 朝食前
- 日中の食事前
- 日中の食後
- 夕食後寝る前まで
答えから言うと、正解は2の日中の食事前。逆に、1番してはいけない時間帯は1の朝食前です。
4の夕食後から寝るまでの時間帯は、あまり激しい運動をすると脳を覚醒させてしまうので避けましょう。
朝食前の運動が健康に悪い理由
まずは、朝起きると人の体はどの状態でいるのか見てみましょう。
- 睡眠中は体温が下っていて、筋肉が固まっている
- 寝ている間に汗をかくので、脱水状態
- 寝ている間は副交感神経が優位の状態から、朝起きると交感神経が優位になり、血圧が上昇する
この3つの点を見てもわかるように、体は運動をするのに適している状態と言えますか?ストレッチのような軽い運動をするのならまだしも、ランニングなどの激しい運動をしたらどうなるか想像はつきますよね。
このような状態で運動すると、どうなるのでしょうか?
突然死を招く
高校時代の友達が大学2年生の夏合宿中に亡くなりました。朝練でランニングに行ったときでした。その場にいたわけではなく、高校時代のクラスメイトから聞いた話なので詳しい話は私も知りません。ただ、朝練で走っている時に倒れてそのまま亡くなったことだけを聞きました。
もちろん、朝に運動をしたからといって、みんながみんな突然死に会うとは言っていません。ただ、運動の種類とその時の体調次第ではかなりのリスクを伴うのではないでしょうか?
脱水状態で血圧が上昇すれば、血液が凝固しやすい状態になります。そんな時にランニングをすれば、血圧がさらに上がり、心筋梗塞などの心臓病のリスクが高くなるだけではなく、突然死も起こってもおかしくはありません。
ケガをしやすい
筋肉が固まっているため、激しい運動をすれば思うように動かせずに転倒することも。また、関節や筋肉を傷めることになります。筋力や関節が衰え始める中高年だけに限らず、若者も注意をする必要があるでしょう。なぜなら、若い人ほど大丈夫だと過信し、無理をするからです。
日中の食事前にする運動が健康に良い理由
食後などの血糖値が高い状態で運動しても、血液中にある糖がまず先に使われ、脂肪は使われません。このことを知らないといくら有酸素運動しても脂肪は燃焼されないため、なかなか痩せないと嘆く人をよく見かけます。ダイエットをしたいのなら、食事前にすることをオススメするわけがここにあるのです。
ダイエットに効果がある
体を動かすのに、血液中にエネルギーがなければ、どこからかエネルギーを持って来ないといけませんよね。脂肪はそのために蓄えられているのです。動物が冬眠に入る前にたくさん食べ脂肪をつけておくのは、生命を維持するためにエネルギーを作る脂肪が必要だからです。
このことを利用すればいいわけです。空腹時に運動すれば、血液中にエネルギーがないため、体にたまっている脂肪が燃焼されてエネルギーとして使われます。
空腹時は血液中の糖分、血糖値が下がっている状態です。日中の食事前、それは昼食前でも、夕食前でもどちらでも構いません。重要なのは空腹時にすることが大事。お腹が「グーッ」となったら運動開始の合図!
でも、注意する点があります。逆に、あまりにも血糖値が低いと貧血や心臓発作を起こすことがあります。あまり激しい運動はオススメしません。ウオーキングや軽めだが、少し長めの体幹トレーニングはどうでしょう?あるいは家事でも構わないかと。出勤、帰宅時に早めに家もしくは会社を出て多めに歩くのでもいいのでは?
まとめ:ダイエットは気長にすること、ウサギではなくカメになろう!
ダイエットを目指す人は最初の意志は強く、やる気満々です。しかし、だんだん苦痛になり途中で諦めてしまうか、少し体重が減ってもすぐにリバウンドしてしまう人が多いようです。
ウサギみたいに全力で走って、疲れて途中で走ることを止めてしまうよりも、カメさんのようにゆっくりでいいからコツコツ歩き、長く続けられる運動にしましょう。肥満の人はそれ自体が健康を脅かす原因になっているので、ダイエットは絶対にした方がいいと思います。しかし、ダイエットに成功しそれで満足してしまうのではなく、健康を維持、体力を維持するためにも一生続けられる運動がベスト。ゆるやかな運動でしかも楽しいと思える運動を見つけましょう。