よく耳にする「グルテンフリーダイエット」って本当に効果があるのか?

稲2_金_160803_cs小麦アレルギーで、何かとグルテンフリーの食品にこだわっている人を最近よく見かけます。グルテンフリーの話題を耳にするのは身近な人からだけではなく、著名人の間でも流行りました。テニスが趣味のため、トッププレーヤーのジョコビッチ選手がグルテンフリーの食事法を取り入れていることもよく耳にします。しかし彼が強いのはグルテンフリーの食事法のおかげだとは信じがたいですが。

ダイエットとしても、モデルのミランダ・カーをはじめとするセレブたちがグルテンフリーダイエットを取り入れていることで話題に上がりました。

昔から西洋ではパン、日本ではうどんなどで食されてきて、グルテンフリーという単語すらあまり耳にしなかったのに、どうして今頃になってグルテンフリー食事法がもてはやされているのか?

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そもそもグルテンって何?

Breadグルテンとは小麦粉特有のタンパク質。小麦粉の中には6~15%のタンパク質が含まれており、そのうちの85%がグリアジンとグルテニンという2種類のタンパク質です。

これらのタンパク質が小麦粉に水を加えてこねることで絡み合い、そしてグルテンとなります。私たちが普段から食べているものには、このグルテンの恩恵を受けているものが少なくありません。

もちもちとしたパン、コシのあるうどん、ふわふわしたスポンジケーキ、サクサクの天ぷら。これらの食感はすべてグルテンが持っている性質があってこそできる料理です。もっともそんな単語を知らなくても、昔の人たちは生活の知恵で小麦粉が持っているその性質をよく知っていたのでしょう。

グルテンは体に害?

先ほど言った小麦粉で作られた食べ物が食べられない人には2つのタイプの人がいます。1つ目はグルテンが原因のセリアック病、もう1つは小麦粉アレルギー。

小麦粉アレルギーはグルテンがあるなし関係なく、単純に小麦粉を口にするとアレルギー反応します。

セリアック病はもう少し複雑で、グルテンが入っている食品を食べると腸がダメージを受け、栄養が吸収できなくなる自己免疫疾患のことを指します。セリアック病の患者はグルテンを摂取すると倦怠感、衰弱、貧血などの症状を訴えます。もちろん、グルテンに過敏に反応して慢性的に不調を訴える人もいれば、グルテンを消化しにくいだけの人もいます。

正直、グルテンが体内でどのように作用しているのかは現時点では解明されてない部分が多いそうなので、はっきりとした診断を出すのは難しいようです。

余談ですが、不調を訴えて医者に行ったはいいが、特に原因も見つからず返したため、放って置いたら重症化した人の話を聞きませんか?中には、それで後日に亡くなったという人もいます。慢性的な不調があったら原因が見つかるまで検査しましょう。かかりつけの医者が見つけられなかったら、医者をかえてでも、見つかるまで辛抱強く探しましょう。

グルテンや小麦粉は食べてもいいのか?

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昔から食べられてきたうどんや生麩にはグルテンが含まれています。どうして今頃になってグルテンが悪者扱いにされているのだろうか?明らかにセリアック病や食べてすぐにアレルギー反応が出る人たちは避けるべきでしょう。

あるいは中にはすぐには反応がでなくても、食べた後すこし間を置いて遅れてでてくるアレルギー反応もあります。また常に体調が良くない人のなかには、グルテンが原因の場合もあるでしょう。これらの疑いがある人はしばらく小麦粉を使った料理を抜くのも1つの手です。その後、体調が改善されるかもしれません。

明らかにグルテンまたは小麦粉が原因で体調不良を訴える人たち以外は別に、小麦粉を食べてはいけない理由はありません。

もう1つ、ダイエット効果があるためグルテンフリーをオススメしている人たちもいます。グルテンを抜いたから痩せたのではなく、小麦粉に含まれている炭水化物を抜いたからダイエットできたのではないでしょうか?小麦粉から作られていているパン、うどん、パスタなどの炭水化物中心の食事になると、どうしても野菜を食べる量が減ります。食物繊維が少ない上に炭水化物だけを摂れば、太るのも当たり前です。

そういった意味ではグルテンフリーはダイエットに良いわけですが、ならばグルテンが入っていないご飯ならいくら食べてもいいのか?そんなハズがないですよね。ご飯だって炭水化物です。グルテンフリーがダイエットにいいのではなく、炭水化物を抜くのがダイエットにいいという事がわかってもらえたと思います。

結局、小麦粉を食べると不調を訴える人と、ダイエットをしている人たち以外は別に気にする必要がありません。

まとめ

グルテンフリーが流行っているから、セレブたちの間で話題になっているから「じゃあ自分も試してみよう!」と意気込む人もいますよね。グルテンフリーに限りませんが、何か新しいダイエット法、健康法がでるとすぐに手を出す人たち。もちろんダイエット法、健康法は1つしかないわけではありません。あれこれ手を出すのはいいが、定着しないのでは何を試しても効果は余り期待できないでしょう。

やはり自分にあった方法で、無理なく続けられる方法でありたいです。グルテンフリーを実行するしかない人たち以外ははっきり言って、食事制限を強いられるだけであまり価値を見いだせません。

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