牛乳は体に悪いって本当か?

milk子供の頃から「大きくなりたいのならたくさん牛乳を飲みなさい!」と言われてきました。学校の給食でも必ず牛乳がでました。カルシウムを摂取するためにも、牛乳は欠かせないというのが一般的な意見です。

長寿者を対象にしたアンケートでも、定期的に牛乳や乳製品を摂っているという結果がでています。しかし、その一方では、その逆で牛乳は体に悪いと唱えている人も多いのです。

どちらも医者や医療に携わっている人たちの意見です。いったいどっちが正しいのか?

私の食に関する基準は、なるべく自然食品を摂取すること、その食べている食品自体が自然の摂理に反していないかどうかです。

この場合も、直感とフィーリングでそう思うのですが、「牛乳は体に悪い!」と思っています。どうしてかと言えば、人間でも母乳を飲むのは赤ちゃんだけなのにどうして、大人になっても「乳」を飲むのか?牛だって成長したら、「乳」を飲まずに草を食べます。これだけ見ても少しはおかしいと思いませんか?

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牛乳の成分

一般的に牛乳は栄養価の高い飲みものだとされています。いったいどのような栄養素が含まれているのか?
タンパク質、脂質、炭水化物、ミネラル、ビタミンなどの栄養素がたくさん含まれています。

しかし、栄養価の高い飲みものといわれているのは、加工される前の話。他の食品でも例を上げたように、加工されると不自然な食べ物に変化します。牛乳も例外ではありません。では、加工する前の生乳にはどのような体に良い成分が含まれているのか?

  • 炭水化物である乳糖を分解するエンザイム
  • リバーゼという脂肪を分解するエンザイム
  • プロテアーゼというタンパク質を分解するエンザイム
  • 抗酸化作用
  • 抗炎症作用
  • 抗ウィルス作用
  • 免疫調整作用

しかし、市販の牛乳はこれらの体に良い成分が、加工される過程ですべて消えてなくなります。これらの成分がなくなった市販の牛乳が体に悪いと言っているのではありません。問題は加工処理されてできあがった牛乳です。

では、どのように市販の牛乳は作られているのか?その過程を知ったらあなたはそれでも飲む気になるでしょうか?

牛乳はどうやって作られるか?

市販の牛乳の作り方を簡単にまとめると:

  1. 牛から生乳を搾乳する。各農家で搾乳された生乳をまとめてタンクに移す。
  2. 生乳に含まれている脂肪球をホモゲナイザーという機械で細かく砕く。生乳の脂肪球を均等化させるこのプロセスをホモゲナイズと言います。
  3. ホモゲナイズすることにより、乳脂肪は酸素と結びつき、過酸化脂質に変化する。この過酸化脂質が体に悪いには言うまでもありません。
  4. ホモゲナイズの過程で雑菌などが繁殖する恐れがあるため、加熱殺菌をします。
  5. 日本では120度~130度で2秒間だけ加熱殺菌をする。

ホモゲナイズと加熱殺菌をされた牛乳はどうなるか?

  • 熱に弱いエンザイムはすべて消えてなくなる。
  • 超高温処理すると、過酸化脂質はさらに増加する。
  • タンパク質が熱性変質する。

加工することで、本来食材が持っている栄養素を破壊するという点では、加工された市販の牛乳も同じことが言えます。

牛乳は無理をしてでも飲むに値するか?

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製造方法を知った上で、良さが失われた飲み物になってしまった市販の牛乳を、あなたは飲みたいと思いますか?それとも牛乳にはカルシウムがたくさん含まれているから、それでも飲んだ方がいい思っていますか?

ホモゲナイズされたことで過酸化脂質ができ、加熱されることで、タンパク質が熱性変質する。ここまでくると、カルシウムが摂取できたとしてもマイナス面がある限り、または他の食品で補えることができるのなら、わざわざ牛乳を飲む必要がますますなくなります。

牛乳には乳糖が含まれています。この乳糖を分解するのにラクターゼという酵素が必要です。このラクターゼは赤ちゃんのときには充分持っていますが、大人になれば不足してきます。

つまり、大人になってから牛乳を飲むと乳糖が消化されずに、下痢、腹痛などを引き起こす原因になるのです。一般では、牛乳を飲むとお腹の調子がよくなり、便秘が治ると勘違いしていますが、単なる下痢にすぎません。

カルシウムを摂取したいのなら牛乳でなくても、小魚、しらす、干しエビなどから摂ればいいとは思いませんか?

当然ながらわが家では一切牛乳は買いません。ですから、牛乳を使った料理でも代用品として、豆乳を使うか、牛乳を使わなくても済むレシピをネットで探してきて作ります

まとめ

中国での乳がんの死亡率は1万人に1人に対して、西欧諸国では10人に1人。移民研究によると、中国人が西欧諸国に移民すると、1~2世代で乳がんの発生率が西欧人のそれとほとんど変わらないという研究結果がでています。

あるいは5~60年前は乳がんの死亡率が低かったのに、現在は毎年1万人以上の女性が乳がんで死亡しています。

この2つの事実から、乳がんの原因は食生活の変化による影響が大きいと分かってきました。特に牛乳、クリーム、バターなどの乳製品を使った食事を多く摂ることと深く関係しています。

ここまで牛乳のマイナス面が出てきても、それでも牛乳を飲みたいと言っている人がいるとは思えません。牛乳の味が好きと言うのなら話は別ですけど。そういう人は少なくとも、ホモゲナイズされていない低温殺菌された牛乳を、時々飲む程度にしておきましょう。

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