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免疫力を上げることが健康維持につながることは誰もが知っています。しかし免疫がどういうもので、どうなれば免疫力が低下し、どうすれば免疫力がアップするのかまでは漠然とはわかっていても、具体的にどう言う事なのかというと、私もそうでしたが知らないですよね。
まずは免疫力が低下する原因を知っておくこと。知ることで原因となる要素を避ける事ができます。原因を避ければそれだけで人間が本来持っている免疫力が十分発揮できます。
それから免疫力がアップする方法を覚えてください。知っていると日常生活の中でどの場面で「こういうことをすれば免疫力が上がるな」と気づくようになります。
実際に1つ1つを行動に移せば、少しずつですが免疫力もアップするでしょう。その積み重ねで生活スタイルが改善され、習慣化できれば常に免疫力が高い状態を維持できます。免疫力が高ければ、季節の変わり目などの環境の変化やストレス、疲労などが多少あっても病気になりにくくなります。
もちろん個人差はあると思いますが、少なくともその人が持っている通常の免疫力以上の効果が出ることは間違いないはずです。
なぜ免疫力が低下するのか?
自律神経のバランスが崩れると免疫力が低下する事について「免疫力とは?」に書きました。簡単に言うと、交感神経と副交感神経のどちらかに偏るとリンパ球と顆粒球の数がどちらかが増え、どちらかが減ることで免疫力がうまく働かなくなります。
交感神経と副交感神経が極端にどちらかに偏らないようにすればいい訳です。
交感神経と副交感神経のそれぞれに偏る原因をリストアップしました。どちらかに偏りすぎるのも良くないと言いましたが、現代社会ではむしろ交感神経がどうしても優位に立つ要素が周りに多いことに気づくと思います。
交感神経に偏る場合
- 薬:薬がどうして免疫力を低下させるのか?薬は病気を治療するのが目的のはずなのに。病気の症状の多くは免疫作用が働いて病気や傷を治そうとする過程で起きてくるものです。その症状がつらいから和らげようとするために薬を使うのですが、そもそも病気の原因を取り除くわけではありません。
例えば発熱するのは体温を上げることで免疫力をあげ、体内に入ってきたウィルスを退治するためです。なのに、解熱剤を使って体温を下げたら免疫力が下がり、ウィルスは死滅しません。おまけに薬は交感神経を刺激し、免疫力を低下させる副作用があります。
- 口呼吸:口呼吸をすると浅い呼吸になります。浅い呼吸は交感神経を優位にします。口呼吸になる原因は鼻が詰まっていることが多いので、まずは口呼吸になる原因を取り除くことが先決です。
- ストレス:免疫力低下の一番の原因だといわれていて、現代社会が抱えている典型的な要因。自分自身も一番これに悩まされています。どんなに食事、運動に気を遣ってもストレスで他の努力がぶっ飛んでしまうぐらいの免疫力低下の悪の元凶です。
ストレスの要因はさまざまで、人によって感じ方も違います。詳しいことは「現代社会の天敵、ストレスによる病気とその症状」に書いてあります。
ストレスは交感神経を刺激し、しかもその状態が長く続きます。大病を患っている人たちはストレスを抱えていることが多いと言われているので、悪循環ですよね。ただでさえ病気でつらい思いをしているのに、さらに追い討ちをかけるように病気の不安でストレスを抱えてもっと悪化させるのです。
- 疲労、睡眠不足:言うまでもなく、疲れがとれないと体力が落ちます。疲れは休息をとれば回復するがちゃんと休息せず、睡眠もしっかりとらないと疲労は蓄積され、自律神経のバランスが崩れます。そうなれば当然、免疫力は低下します。
- 栄養バランスの悪い食事:加工品や肉中心、たんぱく質の過剰摂取、野菜不足、高塩分、炭水化物の摂りすぎ、高脂肪、高カロリーなどの栄養バランスの悪い食生活はビタミン不足になったり、消化に負担をかけます。その結果、免疫細胞の働きが落ち、免疫力が低下します。
- 低体温:体温が一度下がると免疫力が37%減ると言われています。冬に風邪をひきやすいのは体が冷えるからですが、体温が下がるとどういう仕組みで免疫力が下がるのでしょうか。
体温が下がると、体は体温を上げようとし交感神経を活発に働かせます。この交感神経が優位に立っている状態が続くと細菌を退治してくれる顆粒球増えますが、過剰に増えると逆に体内の有益な細胞までが攻撃されます。そうなるとさまざまな病気を引き起こします。
副交感神経に偏る場合
副交感神経が優位にある状態が長く続くとこれもまた、自律神経のバランスを崩すことになります。どういう状態かというと、よく言えばリラックスしている、悪く言えば怠けすぎている状態です。
自分の体を甘やかしていることです。自分を甘やかしている人は、体を動かさないだけではありません。食に関しても甘いものを食べすぎたり、食生活はビタミン不足になり肥満になりやすい。負のスパイラルに陥ります。
運動のし過ぎは疲労のもとになりますが、運動不足やリラックスは副交感神経優位が続きます。体を動かさないと血液の循環も悪くなります。運動不足は筋肉が衰えることになり、体の発熱量が減り、しいては低体温が続くため、免疫力低下につながります。
適度な運動が健康にいいというのも納得しませんか?
免疫力をアップさせる方法
免疫力が下がる原因を見てきました。では今度はどうすれば免疫力がアップするのか?
まずは単純にその逆のことをすること。運動不足なら、運動すればいいし、体を冷やしてはいけないなら体を温める方法を見つければいい。
では具体的にどうすればいいのか?
適度な運動
激しい運動は交感神経を過度に刺激、自律神経のバランスが崩れるため、あまりオススメしません。適度な運動で筋肉を使うことで体を温め、運動し終わった後に副交感神経が優位に立ち、リラックス感を感じる程度がちょうどいいと言われています。
軽く汗をかくような適度な運動は定期的に行いましょう。軽く汗をかく位が体温も上がり免疫力を高めてくれます。運動については、こちらの「体質改善、太らない、疲れない体づくり」を参考にしてください。
体を温める
普段から体温を下げないように日常生活のなかで何ができるか考えましょう。運動することは体温を上げると言いました。他には食事で体を温める食材を積極的に取り入れることがいいでしょう。例えば、ニンニク、生姜。
特に大事なのは水!冷たいものはもちろん論外ですが、常温の水で飲むよりもぬるま湯ぐらいで飲むのが、お湯よりも飲みやすく体を簡単に温めてくれます。生姜などをすりおろして生姜茶にして飲むと体の芯から温まります。それと日本特有のお風呂。入浴で体を温め、リラックス効果もあり、一石二鳥です。
冬場は体が冷えやすいので、薄着には注意し個人が冷えやすい箇所を特に暖めるようにしましょう。寝る時に腹巻をするのもいいでしょう。私の場合は喉を冷やすとすぐに炎症を起こすので寝る時はハイネックの服を着て寝ています。
ストレスを解消
ストレスは現代社会では常についてまわるもの。かし上手に回避あるいは解消する方法を身につけておけば自律神経のバランスを崩すことなく、その結果、免疫力が下がるのを予防できます。
ストレスの解消法はこちらの方を参考にしてください。
「ストレスとうまく付き合うための解消方と予防」
食事の改善
免疫力を高める食事ですが、まずは食の基本はバランスのとれた食事であること。詳しくはこちらを参考にしてください。
体によい食事は必然的に免疫力をアップさせます。なかでも次の点を特に注意しておくとよいでしょう。
- 全体食、丸ごと食べる:精製されてない食品、例えば玄米、全粒粉など。たんぱく質、ビタミン、ミネラル、などがバランスよく含まれている。たんぱく質なら、卵、小魚、小エビなど。たんぱく質だけではなく、丸ごと食べることで骨、殻も一緒に食べためカルシウムも摂れます。栄養素を無駄にせず、もれなく摂ることが大事。
- 発酵食品を食べる:納豆、味噌、ヨーグルトなどの発酵食品。微生物がたっぷり含まれています。この微生物、そのものに栄養素があるだけではなく、抗酸化作用、消化吸収の助けなどいろいろな働きをしてくれます。
- 食物繊維をたくさん摂る:食物繊維は腸の中で水分を吸収し膨張するため、腸管を刺激します。腸の働きがよくなるため、排出がよくなります。この排出の働きを担っているのが副交感神経です。つまり食物繊維をたくさん摂ることで副交感神経を優位させることができるのです。それにより、血行も上がり、体温も上がります。
- 楽しく食べる:体に良い食事を心がけるのはいいことですが、度が過ぎるとかえってストレスに感じることになりかねません。100%実行しようとすると窮屈に感じます。たまにはそれが体にけっして良いとはいえない食事でも、食べたいと思えば食べても良いでしょう。楽しい食事はリラックス効果があり、ストレス解消にもなります。その結果、免疫アップにつながるのではないでしょうか?
まとめ
このサイトで書いてある「健康を手に入れる方法」を実行することが結果的に免疫力を上げることと同じだと気づきましたか?
健康を手に入れるには免疫力を上げることが全てだと言っても過言ではありせん。動物が動物らしい生き方さえすれば、本来持っている免疫力がうまく働き健康でいられるわけですが、人間社会では野生の中で生きている動物と違いもっと複雑な社会構造の中で生きています。
この社会の中でいかに健康に悪影響を与える要因を避け、自主的に生活スタイルの改善を心がけるかで免疫力が上がったり、下がったりするわけです。
私の日常生活を例に挙げ、簡単にまとめるとこんな感じです。
- 飲み物は冷たいものは飲まないようし、白湯かしょうが茶を飲む。
- 食事はもちろん玄米、野菜、果物、植物性たんぱく質、魚介類が中心。
- 甘いもの、脂っこいものは避ける。
- 運動はストレッチングと体幹トレーニングは毎日、テニスは週に2,3回、水泳は週に1回、夏は週末にサイクリングとトレッキング。
- 天気がよければ散歩。
- 友達と会って楽しくおしゃべりしてストレス発散。
- 趣味にギター、映画鑑賞、読書などしてリラックス。
- 睡眠は7時間確保。
- 持病についてはあまり深く考えないことでストレスを回避。
- 嫌な出来事が起きたり、気になることが起きても、大した事ないと思うようにすること。
- 適当に、いい加減に生きる。
今と大病する前の生活スタイルを比べると全く違います。生きるか死ぬか、命に関ってくるのでとにかく肝臓を健康な状態で維持すること、ガンの再発を避けることが目標でした。
免疫力を上げることを普段から心がけていたおかげで今では風邪は引かないし、引きかけても悪化する前にすぐに治ってしまいます。その他に大して病気にかかりません。肝臓の方も肝細胞が再生され、肝臓全体が肝硬変一歩手前と言われたのにもかかわらず今ではほぼ正常状態にあります。
皆さんも自分の生活スタイルを確立させて、常に免疫力が高い状態を維持できるようにしましょう。それが健康で長生きでいる事につながります。
オススメ!
- 野菜が不足な方にこちらはどうでしょうか。もちろん新鮮な野菜を摂ることが1番ですが、忙しい人にはオススメです。
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- 白米を食べるのはやめて玄米にしよう。できるのなら、発芽玄米がオススメ。
我が家でも有機玄米を週に数回発芽させています。
こんなのはどうですか、一家に一台はあると便利ですよ。
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