回想記 11:肝臓がん予防のための食べ物、「ウコン」、「ブロッコリー・スプラウト」、「はちみつ」編

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ウコンの効果、カレー粉を

肝臓の機能を助けるのに役立つものを調べると、必ずと言っていいほど出てくるのが「ウコン」。おなじみのカレーのスパイスに使われるターメリックは「秋ウコン」を乾燥させて作ったもの。あの黄色い成分がウコンの色素成分でポリフェノールの一種でもあるクルクミンです。

このクルクミンは次のような効果、効能があるとされています。

  • 抗酸化作用・抗炎症作用
  • 肝機能を助ける
  • 消化不良の改善

中にはガンの予防にも効くという人までいます。その一方で、ウコンは民間療法にも用いられる万能プレイヤーとして認識されていますが、実際は医学的な効能は認められていないと言う人もいます。

いったい、どっちが正しいのか?

冷静になっていろいろな情報を調べると、本当に効能があるのかどうか、確証が持てないということがわかりました。しかし、肝炎が発症した頃は必死だったので、そんな悠長に考えている暇はありません。とにかく、肝臓に良いとされるもの、抗酸化作用が強いと言われているものはわらをもつかむ思いで、片っぱしから試していました。

ウコンもその1つです。もっとも、ウコンに限りませんが、健康によいと言われているものを食べても、その効果はすぐには実感できません。疲れやすい体質が、疲れにくい体質になったり、風邪をひきにくくなったりすれば、それなりの効果があると言えるのでしょうけど。

私の場合は、食生活を全般的に見直した結果、体調がよくなったことは実感できています。しかし、どれか一つをとって、これが一番効くというものは断定できません。なんとなくですが、発芽玄米が1番効果があると信じていますが、それも主観的な意見であって、証明するものはありません。

ウコンもそうですが、巷で話題になっているものはとりあえず試す姿勢が大事だと思っています。

なので、積極的に普段の食事にカレー粉を使っています。野菜炒めに、スープに、バーベキューで焼く魚や鶏肉のマリネに使ったり、チャーハンに入れたりとシンプルですが、香辛料として使っています。

個人的には、ターメリックだけではなく、インド料理で使われる香辛料はすべて健康によいと思います。大地から採れたものはそれぞれ、効能の違いには大小はありますが、どれも抗酸化作用があると思います。

日本で一般的に言われているカレー粉に含まれている材料はターメリック、クミン、コリアンダー、クローブ、シナモン、カルダモン、ナツメグ、胡椒、にんにく、しょうがなど。実は、カレー粉に含まれているこれらの材料は中国の漢方薬に使われている材料と同じものが多いことに気づきませんか?

もし、カレーのルーの味が薄かったら、カレー粉を足す代わりに、漢方薬の粉末を入れてもいいかもしれませんね。

抗酸化作用のトップ、ブロッコリースプラウトを自分で栽培

肝臓ガンの摘出手術をした後に、ガン予防に効果のある食品を探していました。その頃、読んでいた健康関連の本に、ガン予防に効果のある抗酸化作用の強い食品の一覧表を見つけました。食品の抗酸化作用が指数で表されていて、そのランキングのトップに「ブロッコリースプラウト」と書いてありました。

自分の中ではとても意外でした。普段の食事にはあまり馴染みのない食品だったからです。健康志向の強い日本では、スーパーに行けば一パック200円ぐらいで「ブロッコリースプラウト」が売られているみたいですが、ヨーロッパにはありません。

昔からブロッコリ-はガン予防に効果があると聞いていたので、そのスプラウトも抗酸化作用が強いのはわかる気がします。

ブロッコリーには肝臓の解毒・排出作用を助ける「スルフォラファン」という成分が含まれています。この成分はガン細胞に変異しかけた細胞の修復をする作用を持っているこという研究結果で出ています。しかも、ブロッコリーの種子から発芽させた新芽であるスプラウトには、ブロッコリーの20~50倍の「スルフォラファン」が含まれているらしいでのです。

発芽玄米も玄米のままよりは、発芽させることで栄養素が増すのと同じことですね。

ガン予防には抗酸化作用が最強のスーパースプラウトが効くとわかればじっとしていられません。例のごとく、すぐに行動に移すのが私。

ブロッコリースプラウトを探しにあっちこっちのスーパーに行ったのですが、私が住んでいるヨーロッパのとある国には、どこにも売っていませんでした。

しかし、そう簡単にあきらめる私ではありません。売っていないのなら自分で栽培すればいいのです。早速、ブロッコリーの種とスプラウト栽培専用キットを買ってきて、家庭でスプラウト栽培に挑戦です。

最初の方は種の量、水の量、水を上げる回数がどれくらいが良いのかわかりません。試行錯誤しながら、最終的に1番効率よく栽培できる方法を自分なりに見つけました。

作り方は簡単で以下の通りです。

  • スプラウト栽培専用キットにペーパータオルを底に敷く。
  • その上にブロッコリーの種が密集しないように蒔く。
  • 上から霧吹きで水を吹きかける。
  • 蓋をして、光が当たらないように更に上からタオルをかける。
  • 1日に2回水を吹きかける。
  • 3~5日で発芽。
  • スプラウトは加熱すると「スルフォラファン」という成分が破壊します。なので、生で食べましょう!

そのままで食べると正直言って、おいしいとは言えません。これも健康のためだと思っているので、サラダの上にのせたり、サンドイッチにはさんだりと食べやすい方法を見つけて食べています。

はちみつは健康に、美容にいい

昔からはちみつは健康にいい、美容にもいいと言われています。肝炎が発症する前は健康に無頓着な私でもはちみつが健康に良いのは知っていました。知っていましたが、別にあえて食べようとは思いませんでした。なぜ食べなかったのかは、もう覚えていませんが。

ただ単純に子供の頃から家にはちみつがなく、はちみつを食べる習慣がなかっただけだと思います。

しかし、他の健康食品と同様に、多くの健康関連の本にはちみつのことが出てきます。それぐらいに、はちみつは健康に良いらしいのですが、いったいどのような栄養素が含まれているのか見てみましょう。

  • ブドウ糖、果糖:果糖はブドウ糖の半分のスピードで吸収されるため、血糖値が一気に上がらない。
  • ビタミン:美容によいB2やB6をはじめ、さまざまなビタミンが含まれている。しかも、活性型のビタミンで、少量でも安定して働いてくれる良質なビタミン。
  • ミネラル:血液循環に必要なマグネシウム、鉄、カリウムが含まれている。特にカリウムが多く含まれている。
  • ポリフェノール:ファイトケミカルの一種。ポリフェノールや天然酵素は熱に弱いため、生のままで食べること。
  • 酵素生命活動で起こる化学変化を促進させる役割を持つ酵素がたくさん含まれている。

ざっとかいつまんで書きましたが、とにかく、健康によいことはわかったと思います。無性に甘いものが食べたくなった時に、ケーキやお菓子を食べる代わりにはちみつをオススメします。市販のケーキやお菓子には急激に血糖値を上げる白砂糖を使っているので、なるべく避けるようにしています。

私はおやつ、デザートがわりにはちみつを次のようにして食べます。

  • 全粒粉パンにぬる
  • 自家製の豆乳ヨーグルトに混ぜる
  • ぬるめのお茶、豆乳に混ぜる
  • ダークチョコレートにぬる

なんでもいいです、甘くしたいのなら砂糖代わりに使ってください。なんだったら、そのまま食べてもいいでしょう。

よくお腹が空くと菓子パンを食べる人がいますが、体内でどのような反応が起こっているのかわかっている人は少ないかと思います。以前の私も知りませんでした。

菓子パンには砂糖をたくさん使っています。空きっ腹に砂糖を摂ると急激に血糖値が上がります。そうすると今度は血糖値を下げようと大量にインスリンが分泌され、逆に血糖値が急降下します。するとまた甘いものが欲しくなるという悪循環になるのです。

肥満や糖尿病が増えているのは、ちゃんとした食事をせずにコンビニで菓子パンを買って、空きっ腹の状態で食べる人、あるいはのどが渇けば水を飲み代わりに甘い炭酸飲料を飲む人がいるからです。

市販されているお菓子、ケーキなどの甘いものは白砂糖を使っていることが多いです。私は白砂糖は麻薬だと思います。甘いものを食べ続けると、習慣になりいずれ中毒になります。体が甘いものを欲するようになるのです。炭酸飲料、お菓子、ケーキを毎日食べ続けるとどうなるか、言わなくてもわかると思います。

「甘いものが食べたい!でも太るのが怖い」と思っているあなた、はちみつを食べましょう!甘いのに体に良い!素晴らしいと思いませんか?

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