回想記 10:肝臓がん予防のための食べ物、「ベリー類」、「海藻類」、「ごま」編

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ブルーベリー、ラズベリー、クランベリー、などベリー類

さまざまな健康関連の本、特にガン予防の本でよくベリー類のことが紹介されています。ガン予防には抗酸化作用の強い食品を摂ることが不可欠ですよね。ベリー類がガン予防に効果があると言われている理由は、全食品の中でも最強の抗酸化作用の1つだと言われているからです。

その抗酸化作用の強い成分とは、赤ワインや紫いもに含まれているファイトケミカルの一種のアントシアニンです。アントシアニンにはさまざまな効果が期待されていますが、私の場合は美容や目の機能の改善などはどうでもよく、肝機能の解毒機能の改善と、ガンの予防が目的です。

フランス人、サルデーニャ人は世界でも長寿者が多いことで知られていますが、その秘訣はアントシアニンがたっぷり含まれている赤ワインを日常的に飲むからです。「フレンチパラドックス」と言われているのも納得がいきます。フランスの料理はバターや乳製品などをたっぷり使っていて、こってりしているのにもかかわらず、意外と平均寿命が長いのは赤ワインのおかげだと言われているからです。

私も赤ワインを飲めばいいのでしょうけど、残念ながら肝臓に問題があってお酒が飲めません。その代わりにベリー類のジュースを飲めばいいのではと思い、ブルーベリー、ラズベリーなどのベリー類のジュースを飲むようにしました。もちろん、有機栽培のベリー類でできたジュースです。

旬の時期になれば新鮮なブルーベリー、ラズベリー、クランベリー、ブラックベリーが生で食べられますが、それ以外の時期は無理なのでジュースで飲んでいます。

本来なら、加工品であるジュースは栄養素が乏しいと言われていますが、すべての栄養素が加工する途中で失われているわけではありません。ビタミンCなどは熱によって破壊されやすいのですが、ビタミンA、E、ミネラルは熱に強いらしい。

ベリー類に含まれているアントシアニンも実は熱に強く、加熱処理しても分解されにくい性質があるそうです。生で食べられるのが一番の理想ですが、一年中食べられるわけではないし、ジュースでもそれなりに効果はあります。

もちろん、買ってくるのは有機栽培されたベリー類で作られたジュースだけです。毎朝、搾りたてのかんきつ類のジュースと市販のベリー類のジュースをコップ一杯飲んでから出勤するようにしています。色素の強い野菜や果物ほど抗酸化作用が強いと覚えていたので、青、赤、青紫、紫、オレンジなどのいろいろな色があるベリー類を食べると、気分的に体の中の活性酸素が排除されていく感じがします。

海藻類

現代の食生活に野菜や果物が不足がちだとよく言われています。野菜や果物が不足しているということは、それらに含まれているビタミン、酵素、フィトケミカルがちゃんと摂れていないということ。しかし、それだけではありません。実は、それ以外にも栄養素が全くない、無用の長物と言われている食物繊維も摂れていないのです。

私がサツマイモを積極的に食べているのはビタミンなどの栄養素が豊富だからだけではありません。サツマイモには食物繊維も豊富に含まれているからです。食物繊維が健康の維持によい効果をもたらすことはよく知られています。

  • 胃や腸で水分を吸収してふくらみ、腸を刺激し、便通を促す
  • 繊維はちゃんと噛まないといけないため、噛む回数が増えることで、食べすぎの防止
  • 大腸内で発酵・分解されると、ビフィズス菌などが増え、腸内環境がよくなる
  • 胃腸内をゆっくり移動するため、おなかがすきにくく、食べすぎを防ぐ
  • 糖質の吸収をゆるやかにし、食後の血糖値の急激な上昇を抑える
  • コレステロールを吸着し、体外に排泄してくれる
  • 大腸内で発酵・分解されると、ビフィズス菌などが増え、腸内環境を整えてくれる

普段から野菜や果物を大量に摂っているので、食物繊維も十分に摂っているとは思いますが、食物繊維にもいろいろな種類があります。それぞれの食物繊維の特徴によってもたらす効果が違ってきます。上に書いた効果は水溶性食物繊維か不溶性食物繊維によって違うのです。そのため、異なった食品を多く摂るに越したことはありません。

そういうわけで、海藻類も食物繊維が豊富な食材だと知り、これまた積極的に普段の食事に取り入れようと決めました。

日本に居れば手軽に海藻、わかめ、昆布などが手に入りますよね。日常的な食事にも出てきます。しかし、私が住んでいるヨーロッパではそう簡単には手に入りません。アジア食品店に行けば、たまあにカットわかめが売られているのを見かけますが、値段は安くありません。

そのため、日本に一時帰国する時にカットわかめ、ひじき、昆布をまとめてたくさん買ってきます。わかめはみそ汁やサラダに使い、ひじきは炊き込みご飯や炒め物に入れています。料理にしょうゆを使うと和食っぽくなりますが、海藻類を使うともっと和食っぽくなります。こうして、我が家ではヨーロッパにいながらにして、できるだけ和食中心の食事にしています。

和食は世界に誇れる素晴らしい食文化です。外食やできあいのものに頼らず、もっと積極的に自炊して昔ながらの和食を作って食べてください。

胡麻、小さいが大きなパワーをもっている!

発芽玄米、大豆製品、野菜中心の食事を摂るようになってから、体調が良くなり、風邪も引かなくなりました。定期的な血液検査の結果もよく、地道な食生活の改善が健康に良い影響を与えているのが実感できます。

しかし、私はこのままでは満足しませんでした。

一年に一度、日本に一時帰国する際に、本屋に行って健康関連の本をたくさん買ってヨーロッパに持ち帰ります。そのうちの1つに「玄米・豆・ごまをおいしく食べる本」という題名の本があります。

玄米と豆は健康に良いのは誰もが知っていること。しかし、ごまが健康に良いということを知っていましたか?肝炎が発症する前までは、健康に関しては無頓着だったので、ごまの効用について知りませんでした。しかし、この本を読み、ごまのパワーを知ってからは積極的にごまを食べるようになりました。

ちなみにごまには次のような効果があるらしいです。

  • リノール酸、リノレン酸などの不飽和脂肪酸が多く含まれていて、コレストロールを減らす作用がある
  • タンパク質に必須アミノ酸がバランスよく含まれていて、血管をしなやかに保ち、体や脳細胞の疲労回復を助ける
  • ビタミンB1、E、鉄、リン、マグネシウム、亜鉛、カルシウムが凝縮されている
  • セサミンという成分が含まれていて、アルコールの分解促進、肝臓の働きを強化してくれる

何か新しい知識を得るとすぐに実行したくなるので、早速、オーガニックショップにゴマ製品を探しに行ってきました。

さすが、健康食品を扱っているお店だけあって、あるある。ごまはもちろん、ごま油、ごまペーストもありました。

ごまはひと粒ごとにしっかり噛まずに食べないと、ちゃんと消化されずに、そのまま排出されるそうです。そう聞くと、ごま油、ごまペーストを使う方がいいだろうと想像はつきますよね。

ごま油は中華料理でもよく炒め物やスープに入れるので、問題なく普段の料理に使うようになりました。ごまペーストはいんげんの胡麻和えに使うのに便利。本来はごまペーストではなく、すりごまを使いますがこの時点ではまだ、ごまのすり鉢がありません。

後に日本からすり鉢を買ってきてからは、ごまを使う時はすってから使うようにしています。

自分の中での一番のヒットしたごま料理は、全粒粉パンにごまペーストとはちみつをぬって食べることです。ごまペーストとはちみつが実にいい味を出すのです。これに加えて豆乳を飲めば、十分な栄養が摂れるので軽いランチにもなります。

食後のデザートに甘いものが欲しくなると、ケーキを食べるよりもこのごまペーストをぬった全粒粉パンを食べるようなりました。

ごまは発芽玄米や豆、全粒粉パン、野菜や果物に比べたら脇役にしかありませんが、小さくても大きなパワーを秘めています。

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