回想記 21:大病を患ってから、50歳での早期リタイアを考え始める

大病してから人生について考えさせられたことは言いましたよね。

人はなぜ仕事をしなければいけないのかと考えるようになりました。自分は仕事人間ではないのはよくわかっています。仕事が好きで家族をほったらかしにする人もいれば、仕事が楽しくてたまらないと思う人もいます。

私は残念ながらプライベートの時間を削ってまで、仕事はしたくありません。仕事はほどほどに、プライベートの時間を優先し、スポーツ、語学、音楽など自分の好きなことしている方が幸せを感じます。しかし、私たちは一日の大半を仕事に費やしています。

これではプライベートに使える時間が限られてきますよね。

30歳で肝炎が発症し、その2年後には肝ガンの摘出手術をしました。またいつか、ガンが再発するかもしれません。

自分は何歳まで生きられるのだろうか?

1日の大半を好きでもない仕事に自分の貴重な時間を使っていいのだろうか?

このまま定年まで働き続けていいのだろか?

仕事をしなければ収入は入ってこない。収入がなければ食べていけない。だから仕事をする。

食べていくために仕事をする。そこに、仕事にやりがいを見いだせればいいですけど、そうでもない。

だったら、なんとか食べていけるだけのお金さえあれば、仕事はしなくてもいいことになります。

ここから、私の中で「どうやって早く資産を作って、早期リタイアできるか?」が健康の次に大きな目標となりました。

資産を作るのなら、こんな面白い本を見つけました。億万長者に成るために必要な「マインド」について書かれています。

どんな状況でも幸せを感じ、充実感を持ち、ワクワクして生きる、「億万長者の教科書

早期リタイアのメリット、デメリット

しかし、仕事を辞めれば、本当に楽しい人生が送れるのだろうか?メリットだけで、デメリットはないのだろうか?主観的ないけんですが、リストアップしてみました。

メリット

  • 24時間が自由に使える
  • 仕事から受けるストレスがなくなる
  • 時間的に、精神的にゆとりができるので、人に優しくなれる
  • 朝ゆっくり寝られる
  • 趣味に時間が使える
  • 旅行にいつでも行ける
  • 考える時間ができる

デメリット

  • 頭を使わなくなる(仕事一筋で趣味がなかった)
  • 人と会う機会が減る(仕事一筋で、仕事を通じてしか人間関係がなかった)
  • 通勤が運動代わりだったのが、仕事を辞めて一日中家でゴロゴロしている(仕事が忙しいあまり、運動をする時間がなかった)
  • 妻や子供に邪魔扱いされる(仕事の帰りが遅く、家族との交流が少なかった)
  • 時間を持て余してやることがない(仕事にかまって、趣味を持てなかった)
  • 収入がなくなる(給料が唯一の収入で、早い時点で投資をしなかった)

早期リタイアすることで起こるデメリットは、仕事人間に起こることが多いような気がします。現役時代に仕事だけに集中するのではなく、早い時点で準備をするべきです。そうすれば、早期リタイアをした後はこれらのデメリットはなくなり、メリットだけが残ります。

私はそのためにも、早い段階で準備を始めました。とにかく、さっさとリタイアして楽しい人生を送りたいがために、肝ガンの摘出手術をした後から徐々に準備を始めました。

早期リタイアに向けて現時点でできること5つのこと

早期リタイアする年齢を決めて、それまでに今できることを考えます。後になって、あの時にしておけば良かったと後悔しないためにも。もちろん、その時になってから始めても遅くないこともあります。

リタイアに向けて目標を決め、私が日々実行していることを5つあげてみました。

健康維持:健康維持は必修です。お金がたまっても病気で倒れたら意味がありません。筋力の維持も忘れてはいけません。私の場合は、趣味が運動なので必然的に体を動かすことで筋力の維持になっています。

趣味を増やす:テニス、サイクリング、スキー、水泳、ジョギング、ギター、語学、料理。何かを取得するのに遅いということはありませんが、歳を取ってからだと若い時に比べて覚えが遅いのは確実です。早くに始めるにこしたことはありません。

資産を作る:早い時点でお金がたまったら、資産運用。不動産投資、投資信託など。50歳の時点で一生食べていけるだけの資産作りが目標。早いうちに投資した方がいいのは言うまでもありません。日本はデフレで不動産の価値の値上がりは期待できませんが、ヨーロッパの不動産の価値は年に数%ほど上がっています。

人間関係の構築一人で孤独な老後を過ごしたくないので、夫婦円満親子関係、友人関係の構築に力を入れています。リタイア後は世界中にいる親戚、友人に会いに行くのが楽しみの1つになっています。

やりがいを見つける早期リタイアしたのはいいが暇を持て余し、社会とのつながりも無くなってしまうと、自分の存在価値が無くなったと感じるでしょう。そうならないように、今から自分に何ができるのかを考えた結果がこのサイトの立ち上げです。

どれも、着実に実行しています。このまま行けば金銭的には問題なく50歳でリタイアできる予定です。体力も、体を動かすのが好きなので、維持できる自信はあります。趣味はこのまま続ければ、今以上に増えているはずですし、スキルもアップしてもっと楽しいと感じるでしょう。

プライベートの時間は趣味に費やしています。それも、一生続けられる趣味です。

言語は英語、フランス語、北京語、広東語、日本語以外にもベトナム語を勉強中。今後はタイ語、スペイン語も習う予定。

いつか、ヨーロッパ、東南アジア、南米で季節のいい時期に順番にロングステイをしたいので、今からその準備として訪れたい国の言語を覚えようと思います。

本当なら現時点で仕事を辞めて、早期リタイアできます。贅沢しなければ金銭的に可能です。しかし、子供たちが大学に進学するまで待つことにしました。どちらにしろ、子供たちが大学生になり、親元を離れて一人暮らしをするようになるまでは、親元に住んでいることになります。その間は未動きできません。

それまでは今まで通りの生活を続けて、仕事してお金を少しでも多く貯めようと思います。そして、貯めたお金で不動産か投資信託に投資し、資産を増やすことにしました。資産は多いに越したことはありません。

リタイア後、どこに住むかを考える

日本では一般的にリタイア後すぐは、そのまま住んでいる家に住み続けることが多いかと思います。もう少し歳をとって、身の回りの世話を自分たちでできていれば問題はありません。しかし、いずれは体力がおち、子供の世話になるか、高いお金を払って老後施設に入るか、または身内がいない人は一人寂しい老後を過ごすことになるかもしれません。

その年齢に達するまでにできるだけ早くリタイアし、まだ体が自由に動く間に自由に余生を楽しみたいものです。私はリタイア後も何十年も住んできた町に、そのまま一年中住みたいと思っていません。

住み慣れた場所には、友達もたくさんいるし、勝手を知っている。環境の変化は疲れるので今のままでいいと思う人もいるでしょう。そういう人たちは結構です。そのまま、残ってください。

しかし、世界は広く、過ごしやすい気候、豊かな自然、文化、食などが今以上に充実している場所があるかもしれません。食わず嫌いと同じで、知りもせず、試しもせずに初めから拒否する人がいますが、とても残念です。

世界を周ってみて、自分たちにとって今以上に住みやすい場所があるかもしれません。もっとも、あっちこっち周った結果、日本人には日本が1番住みやすい場所だったと知ることになるかもしれません。

特に、海外生活の経験もない、日本語しか話せない人たちにとって、海外でのリタイア生活は難しいでしょうけど不可能はありません。あるいは、まだまだ元気なうちに沖縄などの国内で、暖かい場所に移り住むのはどうでしょう?

完全に移住するのではなく、暮らすように旅行するロングステイがお気楽

リタイアしてまず初めにしようと決めていることがあります。それは、数週間おきに1カ所にロングステイして、現地の生活を楽しむことです。それも、一年を通して1番季節がいい時期を狙って行こうと思います。

現在はヨーロッパに住んでいるので、自宅を拠点にして、夏はカラッとしていて過ごしやすいヨーロッパで、冬の間は乾季で暖かくて過ごしやすい東南アジアを、それぞれ行き来しようと思います。

もし、その中から気に入った場所が見つかれば、次からはそれらの場所に数ヶ月ぐらいのロングステイをしてもいいかと考えています。

ところで、最近はロングステイという言葉をよく聞きますが、どういう意味でしょう?調べてみると、ロングステイ財団で以下のように説明されていました。

  • 長期滞在:海外の場合は、移住」「永住」ではなく、帰国を前提にした2週間以上の長期海外滞在型余暇。国内の場合は、1週間以上の滞在。
  • 居住施設:生活に必要な設備が整っている「住まい」を保有、または賃借。
  • 余暇が目的:自由時間の活用を目的とし、豊かな時間を過ごし、現地の人々との交流活動等をすること。
  • 旅よりも生活が重視:現地の日常体験を目指す。
  • 生活資金は自国で:生活の源泉は日本で発生する年金、預金利子、配当、賃貸収入であること。

単なる観光地めぐりをするのが目的の旅行ではなく、現地に行って、何気ない日常生活をすることを指しています。そこに移住するでもない、旅行するわけでもない、むしろ現地の人たちとの交流を積極的に行うことを目的としています。自由な時間を好きなだけ過ごして、もし飽きたら帰ってくる。

好きな時に行き、好きな時に帰ってくるぐらいの気分で行けばいいのです。いつか、何週間、何ヶ月も滞在したいと思う場所が見つかるかもしれません。あるいは、思い切って移住したい思う場所に出会うかもしれません。

それが、海外であろうが、国内であろうがどこでもいいのです。そのような場所に出会えるかもしれないと思うと、今からワクワクします。

どこにいても健康が第一優先

自由な時間ができて、好きな時に好きな場所にロングステイできるのはいいが、問題はその滞在先が健康寿命を縮めるような場所であるのなら本末転倒です。

健康的に暮らせるために私が一番注意しているのは、食、環境、治安、医療の4つです。

:安くても不衛生で、古い油を使いまわしているようなストリートフードに頼った生活ではなく、新鮮で安全な野菜や果物が手に入る場所であること。

環境:交通量が多く、排気ガスによる大気汚染がひどい場所。町がちゃんと整備されていなくホコリが舞っているような場所。汚れている場所。一般的に大都市に多いようですが、これらの場所は避けたいものです。

治安:犯罪、交通事故などが多い場所も避けたい。夜一人でも歩けるような場所が理想です。

医療:歳をとれば何が起きてもおかしくありません。病気、事故にあった時に適切な治療を受けられる病院がある方が安心します。

リタイア後のプランは皆それぞれ違うはずです。これが正しいと言うものはありません。十人いれば十人とも違ったリタイアプランがあって当然。しかし、そのプランが何であろうと、健康的で、愛に満ちあふれ、残りの人生を楽しく過ごせるものであるべきです。

「あなたにとってリタイアとは何か?」と聞かれたら自身を持って「健康で、幸せに過ごすこと」と答えられるようなリタイア生活を送りたいものです。

リタイアのプランを考えることはとても楽しいものです。これからも時間をかけてリタイア後にしたいことを探すつもりです。

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