回想記 9:がん再発予防のための食事、「果物、野菜ジュース」、「サツマイモ」編

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ジューサーを購入、いろいろな種類の果物、野菜ジュースを試す

ガンを再発させないために何をするべきか考えた時に、本屋で「今あるガンが消える・ジュース療法」みたいなタイトルの本を見つけてきました。その本にはレモン、ニンジン、りんごのミックスジュースを飲むことで、ビタミン、クエン酸、ポリフェノールを大量摂取し、ガンの予防や改善に効果があると書かれていました。

また、他の本にもジューサーでいろいろな果物と野菜をジュースにして飲むことを勧めていました。さまざまな抗酸化物質を同時に摂ることで相乗効果を発揮し、ガンの予防や改善に大きな効果が期待できると言っています。

それらの本ではいくつかの事例を出してきて、ガン患者が大量のジュースを飲んだことで、実際にガン細胞が小さくなったなどと紹介していました。そう言われたら、じっとしていられません。

本で紹介されているジュースはミキサーではなく、実際はジューサーで作っていましたが、家にあったミキサーでとりあえずジュースを作ってみることにしました。ジューサーの方がいい理由は、繊維を取り除くことができ、繊維が入っていないジュースだけの方が吸収しやすいからだそうです。

本でもオススメのニンジン、りんごジュースを実際に作ってみました。ニンジン、りんごはミキサーにかけ、レモンはスクイザーで搾って、後から混ぜます。ニンジンは脂溶性ビタミンなので、そのままで飲むよりは油と一緒に摂る方が吸収しやすいらしいとわかったので、オリーブオイルを数滴たらして飲んでいました。

しばらくしてから、ニンジンとリンゴのジュースだけでは物足りなくなってきたので、もっとたくさんの野菜と果物のジュースも試そうと思い、キャベツやトマトもミキサーにかけてジュースを作りました。しかし、あまりにも繊維が多すぎて飲みづらく、長続きしませんでした。限界を感じ始めたので、思い切ってジューサーを買うことにしました。

いろいろな製品を調べていくうちにわかったことは、果物、野菜に含まれている酵素をいかに破壊せずに、ジュースを搾れるかが選ぶポイントだということです。最終的に選んだのはアメリカ性の「低速回転圧搾式ツインギアジューサー・グリーンパワージューサー」でした。低速回転で搾るため栄養素を破壊しないのがこの製品の特徴です。

日本円で7万円ぐらいかかりました。結構な値段でしたが、健康が第一だと思っているので、それぐらいで健康の維持に役立つのなら安いと思います。

買ってから最初の数カ月はひんぱんに作っていました。ニンジン、キャベツ、ブロッコリ、リンゴのジュースが私の定番です。作るのは楽しいし、搾りたてのジュースは本当においしいのですが、その後の掃除が少し手間がかかります。平日は作る暇がないので、週末だけにしました。本当はもっと積極的に使うべきでしょうが、やはり掃除と片づけがネックになってしまいます。だんだんとおっくうになり、今では使う回数が大分少なくなってきました。

最終的に落ち着いたジュースは、オレンジ、グレープフルーツ、レモンをスクイザーで搾って作ったものです。スクイザーなら、準備も、搾るのも、掃除も簡単です。毎日、搾るのもつらくありません。

ジューサーでいろいろな野菜と果物のジュースを作るのが理想ですが、長続きしないのでは意味がありません。シンプルが一番。最終的に使っているのはスクイザーだけです。MRIの結果で腫瘍がある疑いがあった時は、少しルーズになった食生活もストイックも戻るので、この時はジューサーの出番となります。

ぜひ、自分にあった方法で、大地の栄養素がたっぷり入った搾りたてのジュースを作って飲んでください。健康なのはもちろん、何よりも搾りたてのジュースはとてもおいしいですよ!

サツマイモ

沖縄での長寿の秘訣の1つに、サツマイモをよく食べているこが挙げられます。戦後の日本も食べるものが少ない中、サツマイモを食べて飢えをしのいでいました。もちろん、サツマイモは気候変動に比較的強く、痩せた土地でも栽培に手間隙が掛からないため、簡単に栽培できるのも理由の1つでしょう。

食糧難の中で、サツマイモぐらいしか食べるものがなかったという事情もあったと思います。それでも、食糧難を乗り越えられるぐらい、サツマイモには十分な栄養があるのだと想像がつきます。

サツマイモはタンパク質と脂質を除く、ビタミンC、E、ミネラル、糖質などのほとんどの栄養素が含まれていて、「準完全栄養食」と言われています。また、食物繊維も豊富で、脂肪や有害物質をきれいに掃除してくれるため、肝臓の負担が軽減されます。

サツマイモの中でも特に、切り口が紫色のサツマイモ(紫いも)が良いとされていて、普通のサツマイモにはない、抗酸化作用の高い「アントシアニン」という成分が含まれています。アントシアニンは赤ワインにも含まれているポリフェノールの一種で、紫いもが持つ紫色の色素成分です。抗酸化作用がとても強く、肝臓機能障害の改善に良いとされています。

サツマイモが長寿食なのも納得いきます。

サツマイモが肝臓の回復にも効果があると知ってからは、日常的に食べるようにしています。

一番シンプルな食べ方は、サツマイモを蒸したもの。オーガニックのサツマイモを買ってきて、皮をたわしできれいに洗ってから、輪切りに切って蒸します。一度に3、4本蒸しておき、冷ましてから冷蔵庫で保管すれば一週間はもちます。ここでも、栄養素がつまっている皮も一緒に食べられるようにと、オーガニックにこだわっています。

旅行中はどうしても食事がアンバランスになりやすいですよね。普段でも食物繊維が不足しているのに、旅行中ではもっと不足になります。しかし、こうして蒸しておいたサツマイモをタッパーに入れて旅行先に持っていけば、道中の腹ごしらえになるだけではなく、食物繊維不足も解消されます。

2つ目の食べ方は、サツマイモはサイコロぐらいの大きさに、かぼちゃはもう少し大きめに切り、ココナツミルクを足して、東南アジア風のデザートを作ります。冬場はさらに、これにしょうがのスライスを入れます。体も温めるし、かぼちゃのβカロテンとサツマイモのビタミンC、Eで栄養満点のデザートの出来上がりです。

3つ目の食べ方は、一センチぐらいの厚さに切り、オーブンで焼きます。水分が飛び、味が凝縮されるので、甘みが増します。これも、蒸したさつまいも同様に、冷蔵庫で保管でき、出かける際の持ち運びにも便利です。

サツマイモは安くて、栄養満点、美容に、健康にいいときたら食べずにはいられません。日本の冬の風物詩でもある石焼きいもなんか、本当においしいですよ。おならが出るからとか、田舎くさいからとか言わずに、みなさんもぜひ食べてください!

まあ、実際におならは出ますけど。

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