人の体の90%はさまざまな物質が溶け込んだ水溶液とタンパク質でできています。それらが細胞レベルで複雑に化学反応を起こし、脳が物事を記憶する、食べたものを胃が消化させる、筋肉を動かすなどの生命活動を行っています。
原子は核を中心にペアになっている電子が2つ回っていますが、中には電子がひとつしかない場合もあります。
「フリーラジカル」はまさに「ペアになっていない電子(不対電子)を持っている原子や分子」の事を指します。
フリーラジカルはさまざまな生命活動をする際の化学反応の過程で生まれ、消えていきます。わかっているだけでも数千種類のフリーラジカルがあると言われています。
電子は普通、二個がペアで安定しますが、ペアを持たない不対電子は不安定。そのため不対電子を持ってるフリーラジカルは他の分子から電子を一個もらって安定しようとします。これを酸化反応と言います。この際、電子を奪われた原子あるいは分子自体がまた不安定なフリーラジカル化し、違うところから電子を奪うことになります。この電子の奪い合いが毎日細胞レベルで起きています。この電子の奪い合いにより細胞が傷つき病気の原因となるのです。
つまり体内で常に大量に生み出されているフリーラジカルによって体は酸化しているのです。これが老化の元凶となっていると言われています。