目次
リタイアした後は時間がたくさんできます。毎日夫婦だけでいると煮詰まってきます。外に出て趣味を通じて他の人たちと交流したり、昔からの友人と会って交友を深めるのも生活にメリハリがついていいと思います。特に昔からの友人は気心の知れた仲で、腹を割って話せるため、気を張らなくて済みます。
そのような友達を作るにも一夜ではできません。長い年月が必要です。老後を迎える前からこまめに交友を深めておきましょう。
私自身は海外生活が長いため、日本に限らずアジア、ヨーロッパ、オーストラリア、アメリカ、カナダと世界中に友人、親戚がいます。頻繁ではありませんが、今でも機会があればどこかの国で会っています。
リタイアしたら、彼らを訪ねて周るのも老後の楽しみの1つです。そのためにも普段からSNSを使ってこまめに連絡しています。リタイア後を楽しく過ごすためにも、友達付き合いはこまめにしておきましょう。
友人関係を築くために、どうすればいいのか?
私自身が心がけていることをまとめてみました。
環境変化に左右されない
世の中は広い。さまざまな人と知り合い、その中から気の合う人と友達となります。出会いの場所が学生時代だったり、職場だったりします。その頃は同じクラスだった、部活が一緒だった、同じ部署だったなどの場合が多いと思います。
同じ環境にいる間は話題に困ることはありません。共通の話題はいくらでもあります。しかし、学校を卒業、転職した後でも友人関係が続いている場合もあれば、疎遠になってしまうこともあります。
友人関係が長続きする理由の1つに、どこかに接点があることが挙げられます。それが、趣味や興味が一緒だったりすることが多いと思います。
趣味が一緒だったりすると出会いやすく、仲良くなるスピードも速いです。
例えば、アウトドアが好きな者同士は天気が良ければ、ハイキング、サイクリング、ピクニックなどに出かける仲間が欲しいものです。他にも、一緒にしてくれるテニスパートナー、スキー仲間など。共通の趣味があれば会う機会がグッと増えます。
楽しい時間を過ごしている間、人は幸せです。その幸せを共有していれば、人間関係も良くなるのも当たり前です。
友達を作る、友人関係を築くのに趣味が多いとおおいに助けになります。
私自身は海外生活が長いわけですが、西欧人と友達になる最初のきっかけはやはり趣味が多かったと思います。お互いにテニスが趣味だと、「今度一緒に打ちに行こう」と簡単に声をかけることができます。
日本が好きな人たちは私が日本から来たというだけで寄ってきます。日本の文化が好き、アニメが好き、和食が好きな人はいろいろなことについて聞いてきます。
このように環境に関係なく人間関係を築くのに役立つのは趣味や興味が一緒だったり、なにか共通点があってお互いに好意を抱いている場合です。
話題はポジティブに
自分も例外ではないのですが、人は何かと不平不満を言うことが多いような気がします。上司や他の同僚の悪口を毎日のように言っている人。友達同士で会うと、いつも夫や妻の愚痴ばかり言う人。
もちろん人は日常生活の中で嫌なことが起きるし、悩み事やつらいこともたくさんあります。それを1人で抱えていればストレスがたまります。誰かに愚痴を聞いてほしい時もあるでしょう。
しかし、会えば愚痴や人の悪口、うわさ話ばかりだと負のエネルギーしか生まれません。愚痴ばかりを言っている人の顔を見てください。暗い顔をしていると思いませんか?そういう人と一緒には長くいたいとは思いません。嫌な気分にさせられるだけで、いいことありません。
そういう人とは少し距離を置くか、話題を変えてしまおう。笑うと免疫力が上がることは誰もが知っていると思います。もっと楽しく明るい話題を自分から作る努力をしませんか?
お互いに笑顔があるとその場の雰囲気も明るくなり、周りの人も寄ってきます。逆に暗い顔をしていれば誰も人は寄ってきません。
顔はその人の人生を物語っています。
私の母はとても明るく、愚痴はあまり言わない人でした。言ったとしても、二言三言だけ言ってすぐに話題を変えます。基本はいつもニコニコしていて、フレンドリーで誰ともすぐに友達になります。そんなものだから、どこに行っても歓迎されます。彼女の周りは常に笑い声が聞こえてきます。顔つきも、いつも楽しそうにしているので幸せそうな顔をしています。
逆に叔母は母よりも年齢が年下にもかかわらず、年とって見えます。口を開けば愚痴ばかり。顔つきはもちろん、全身からも不幸がにじみでている感じです。一緒にいて楽しいとは思いません。
どうですか?
明るい話題を話す方が楽しく、友達ができやすい、おまけに健康によいときたら愚痴ばかり言っていることがバカバカしく思いませんか?
腹を割って話す
お互いにプライベートなことを話すと相手は自分に心を開いてくれたと思って、親密度が増します。しかし、どちらかが一方的に自分のプライベートな話ばかりをすれば、相手にとって負担に感じるかもしれないので、むやみに軽々しくプライベートな話はしないようにしましょう。
会ってそうそう自分の悩み事を打ち明けていたのでは、ただ単にストレス発散のはけ口にされていると思われても仕方がありません。会話はキャッチボールと言いますが、腹を割って話すことも同じです。
友達付き合いをし、親しくなってきたら一方的にではなく、お互いに徐々に身内の話や不安、悩みなどを自然に打ち明けるようになれればいいでしょう。そうやって人間関係の距離感を少しずつ詰め寄って来るのが理想だと思いませんか?
ある程度親しくなってきた友達から自分の欠点や悩み事を打ち明けてくれれば、自分のことを信頼してくれているから話してくれるのだと思うはずです。なので、この人なら信用できる。これから先も長い付き合いになりそうだと思ったら、思い切って打ち明けてみましょう。もちろん、むやみに自分のプライベートなことを言うと、その内容をいいように利用する人も中にはいます。くぐれも慎重に相手を選びましょう。
交流を広げる、自分から声をかける
友達がたくさんいる人と少ない人の違いには友達作りに積極的かどうかが関わってきます。どこに行っても人と会う機会はたくさんあります。それでも、すぐに友達ができる人とできない人がいます。
パーティーなどに行くと隅っこにぽつんと立っている人を見かけることがあります。その人は誰からか声がかかるのを待っている感じです。もし、その人が容姿端麗であれば、向こうから声がかかってくるでしょう。しかし、そうでなければ滅多なことでは人は声をかけてくれません。
話のきっかけを作るのが苦手な人が多いようですが、あまり難しく考えずに自分から声をかけましょう。でも、実際にどうすればいいのか?
話のきっかけを作る
例えば料理を取りに行った時に、横にいる人にさり気なく今日の料理について話しかけるだけでも良いでしょう。女性ならその人の身につけている服やアクセサリーを話題にすれば、喜ばれると思います。何か話のきっかけがないか、周りを見て探してください。
西洋の社交場では誰か1人でも知っている人がいれば、その人の輪に入っていきます。お互いに紹介しあい話のきっかけを作ります。アメリカ人なんかは特に社交的だなと感じます。全く知らない人にでも、自分から名前を名乗って話し始めます。一瞬、ナンパしているのかと思ってしまうほどです。
家に人をもてなす
知り合った人と仲良くなりたいと思ったら、ヨーロッパでは自分の家に食事に招待します。レストランに行って食べるのとは違い、自分の家に招くのは相手と仲良くなりたいという意思表示です。自分たちの私生活を見せるわけですから、招かれた人にとっては光栄なことです。
日本ではホームパーティーはあまり浸透していないので、違った方法で仲良くなる方法もあるでしょう。自分からイベントの企画をして、いつものメンバーに仲良くしたいと思っている人を誘うのです。
私は外に出て遊ぶのが好きです。ピクニック、バーベキュー、サイクリング、テニス、スキー、あるいは週末旅行です。暇があれば自分から企画し、企画の内容によりますが何組か呼びます。労力を払って企画し、皆が楽しいひと時を過ごしてくれると感謝されます。
そのうち、何かのイベントがあれば今度はあなたが誘われるようになります。
その場にはいつものメンバーではなく、初めて会う人もいる時もあるはずです。そうやって友達の輪を広げていくわけです。
しかも、誘いを待っているよりも、自分から企画して友達を誘った方が自分の好きなイベントが企画できます。
遠すぎず、近すぎず、ほどよい距離感を置く
老後を楽しく過ごすためには友達は必要だと思いますが、友人関係の親密さにもピンキリです。週に何度も会うような家族同然の友達もいれば、数年に一度しか会わない学生時代のクラスメイトまでいます。あなたが必要としているのはどの程度の親密さの友人でしょうか?
腹を割って話してくれる友達が欲しいのですが、毎日のように家に土足で入ってくるような遠慮のない人も困ります。かと言って社交辞令だけを述べるような人も話をしていて疲れます。
一緒にいると不快を感じるような人であれば考える余地はありません。そんな人とは関係を断ち切りましょう。詳しくは後ほど書きます。
逆にこの人といると楽しいとか、ほっとするするでもいいです。何かその友達といることで自分の人生が豊かになっている思ったら、どの程度の親密さの友達になりたいかを考える。それ次第でその人ととの距離を考えます。
誘われる度に行くか、誘われても毎回行くのではなく数回に一回だけ行く
毎回誘ったり、誘われたりすると気疲れする人もいます。その場合は会う間隔を置けばいいでしょう。何か用事があるなどの理由で時々断っておけば、こっちから誘い直さない限りは次の誘いまでは時間ができます。そのようにして、自分がこれくらいの距離が丁度いいと思えるように調整します。
物事をはっきり言うかどうか
腹を割って話すのはいいが、あまりはっきり言い過ぎると逆に言わなくてもいいことをポツリと言って、相手を傷つけることになりかねません。しかし、当たり障りのないことしか言わないようでは、いつまで経ってもお互いの距離は縮まりません。
また、私生活のことまでズバズバ言ってくるような過干渉な人であれば、はっきりとそのことを伝えてもいいと思います。そこら辺の見極めは難しいですかね。
悪い人間関係は断ち切る
ストレスの原因はかなりの割合が人間関係からきています。仕事でも、仕事の内容自体よりも上司からの不当な扱いや社内の競争による同僚間の揉め事が原因の場合が多いようです。
自分のことしか考えない自己中な人。
テイク、テイクばかりでギブが無い人。
必要な時は電話してくるがそれ以外の時は音信不通な人。
自分が間違っていても絶対に認めず、謝らない人。
こういう人とは少しずつ距離をおいて、最終的には完全に関係を断つに限ります。
無理して付き合うことない
あなたが今まで付き合ってきた人の中で、この人といると何かしっくりこない、はっきり分からないが何か気持ちがもやもやして晴れないという事がありませんでしたか?
それは、その人といるとエネルギーが消耗するからです。会う度に不快な思いをするなら、無理して付き合う事はありません。
学生時代から付き合っているから、幼なじみだから、同僚だから、親戚だからといって、切りたくても切れにくい縁があります。しかし、付き合っているうちにズレが生じることもあります。
それはあなた1人のせいではありません。人間関係は一方通行ではありません。その責任はそれぞれに半分あります。単に馬が合わないからと思えばいいでしょう。100人いたら100人と仲良くする必要はありません。
問題は縁の切り方。
いきなりキッパリと関係を断つことができればいいですが、学校の集まり、社内、親戚の集まり、地元の集会などでどうしても会わざるおえない人間関係もあります。
その場合は当たり障りのない会話をしてなるべく会話に参加しないようにすれば、向こうもうすうす感づいてくれますし、これなら角が立ちません。
どうしても切れない縁はどうする?
親子や兄弟間みたいに血でつながっている関係や、何らかの理由でこの人とはどうしてもつながっていたいと思う人がいるかもしれません。家族間の関係の場合は暴力や詐欺まがいなことをしているのなら別ですが、そうでないのならどうにかして関係を修復する必要があります。
兄弟間の不仲で親が悲しむのは見たくない、自分達の子どもたちが従兄弟同士で仲良くしてほしいと思うならなおさらです。
この場合は相手にあなたが相手にどう振る舞ってほしいのかを正直に伝えるべきです。「会う度に他人の噂話をしている、悪口ばかり言っているからやめてほしい」、「もっと明るい話、楽しい話をしない?」などと思い切って言ってみましょう。
もし、それでも全く変えようとしない人ならあなたのことを尊重してない証拠です。そしたらしょうがないですね。これ以上は努力をする価値がない人と判断して、関係を断つ。
まとめ
一緒にいると自分を高めてくれる、自分を認めてくれる、自尊心が満たされるような友達を持ちましょう。
ありのままの自分を受け入れてくれる人、そうでないのなら少しずつ距離を置いて、自分の生活のテリトリーから除外しましょう。
気が合わない人と関係を断つことで時間ができます。その時間を使って気の合う人と時間を過ごした方が幸せを感じるし、良い気が自分の中に流れてきます。あなたが楽しそうに毎日を過ごしていれば、あなたの周りにも気の合う友達が引き寄せられてきます。
いずれ老後を迎えた時あなたの周りには気の合う友達だけがたくさん残るはずです。
それでも、なかなか思うように友達ができない、自分を変えたいと思っている人はプロの力を借りるのもいいかもしれません。このサイトを参考にしてみては?