回想記 18:免疫力を高める方法、「体を温める」編

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体を温めるためにした事

「体を冷やせば風邪をひく、体を温めれば免疫力を維持できる」と知ってからは、日常生活で何をすれば体を温めることができるかを考えました。その結果、生活スタイルを改善する上でいくつかルールを作りました。

あまり難しい方法、あるいは細かいことを決めて実行しようとしても長続きしません。それでは意味がないので、なるべくいつでもどこでも簡単にできること。歳をとってもできるぐらいにシンプルで、苦にならない内容であること。それが長続きできるコツだと思っています。

体を温めるために、私が普段から行っている方法を紹介します。

運動

人の体温の40%以上は筋肉から発生しているそうです。「運動不足になると筋肉量も減り、体温を十分に上げることができない」。そう知ってからは、今まで以上に運動する量を増やしました。

学生時代は運動に精を出していた体育会系の人も、社会に出て時間がないことをいい理由に怠けて運動しない人が周りにはたくさんいます。いくつになっても始めるのに遅いということはありませんが、歳をとればとるほど億劫になってきます。始めるのなら早い方がいいでしょう。

そう思って、年をとっても続けられる運動を中心に体を動かしています。

毎日15分ほどの体幹トレーニング:腹筋、背筋、スクワットと足腰を中心に鍛えています。いつでもどこでもできるのが、体幹トレーニングのいいところ。運動量としては、軽く汗をかく程度。過度の運動はかえって体に負担をかけるので、ほどほどにしています。

週3回のテニス:歳をとってもできるスポーツだと思っています。もちろんケガをしないことが条件ですけど。そのために足腰を鍛えてくれる体幹トレーニングが欠かせません。テニスを生涯続けられるためだと思えば、体幹トレーニングに対してもモチベーションがでます。70、80歳になってもテニスできることが目標です。そういう目標があるとやる気もでます。

週2回の水泳:始めた頃はクロールは25メートルを泳ぐので精一杯だったのが、半年後には平泳ぎ、クロールがそれぞれ2キロメートル、ノンストップで泳げるようになりました。

膝を痛めた時などはテニス、ジョギングができません。そんな時こそ、水泳はうってつけの運動です。また、年をとっても続けられる運動の1つ。いつかリタイアし世界中を旅する際も、滞在先はプールが付いているホテルを選べばいつでも泳げます。

プールの水は塩素で消毒しているため、体には有毒だとは思いますが、水泳はそれ以上のメリットはあるかと思います。

週1回のジョギング:森の中で走れば膝への負担は減るのでまだましですが、正直言って、膝に余り良いとは言えません。週に一回のジョギングで、しかも一度に10キロ位の距離を走るならそれほど、膝に負担はありません。個人差はありますが、私の場合は今のところ大丈夫です。いつか、膝に違和感を感じるようになったらやめようと思います。

サイクリング:リタイア後に、自転車で世界中の眺めのいいサイクリングコースを走るのが、死ぬまでしておきたいうちの1つです。そんなわけで、今のうちから足腰は鍛えておこうと思っているので、天気が良い夏は週末ごとに自転車で遠出しようと計画しています。下半身の筋肉を鍛えるのに、自転車はうってつけです。ジョギングと違って、膝への衝撃もありません。

他にも、冬は毎年一週間程、アルプスでスキーをします。今はもっぱらヨーロッパのアルプスで滑っていますが、世界中の山で滑るのもリタイア後の楽しみの1つです。

体を動かすのは本当に楽しいものです。激しい運動はかえってよくありませんが、適度の運動量は「筋肉の維持、ストレス発散、体温を上げてくれる」などの効果があるのでオススメです。

あなたは何かの運動をしています?

何も興味がないという人は最初はウォーキングから初めてはどうでしょうか?全身の筋肉の中でも下半身の筋肉が多く占めます。ウォーキングをはじめ、ジョギングなどの下半身を主に使った運動をすることにより、筋肉量も効率よく増やすことができます。

他にも積極的にスポーツ、フィットネス、特に有酸素運動を週に2、3回することをオススメします。大事なのは無理のない方法で、楽しく長く続けられること。普段、運動しなれてない人は軽い運動から始めてください。筋肉がつき始めて、負荷が足りないと思うようになってから、少し負荷を増やすか運動時間を増やすといいでしょう。

しかし、単調でつまらない運動は飽きてくるし、モチベーションも上がりません。長い目で見たら、いやいやでするような運動ではなく、時間があればしたくなるような運動、スポーツを見つけくるのが理想でしょう。

白湯、生姜湯、薬膳スープを飲む

水分補給という意味では、水を飲むことは健康に良いでしょうけど、実は体を冷やすので良くないそうです。冷えた水はもちろん、常温の水でも体を冷やすため、飲むのならお湯を飲む方が体を温めてくれるので一石二鳥です。

私は一日を通して、体が温まるものを飲むようにしています。

理想は朝は白湯、日中は生姜湯を、夜は薬膳スープを飲むこと。

薬膳スープを日常的に飲むことが健康に良いことは、香港やシンガポールの平均寿命が高いのを見ればわかります。彼らは積極的に薬膳スープを飲みます。他にも積極的に体が温まる食材を使って料理します。

私もそれに見習って、スープやお鍋などに生姜を入れたり、唐辛子、にんにく、香辛料などを料理によく使います。特に生姜は、昔から西洋や中国では薬として使われていたぐらいです。体を芯から温め、血行をよくしてくれます

私が1日にどのように体を温める飲みものを作っているか紹介します。

白湯

朝起きたら、最初に白湯を作ってコップ一杯飲んでから出勤します。ちなみに、白湯は水を沸かしただけのお湯ではありません。ちゃんとした方法で使ったお湯を白湯と呼びます。この白湯は普通のお湯と比べて、飲み口が軽くてサラッとしています。飲んだ後は体が軽くなった感じがし、おなかがじんわり温まります

白湯はお茶などの飲み物と違い、バランスが整った純粋な飲み物。白湯を飲むことで体にたまった毒素が洗い流されます。内蔵をキレイに掃除されるだけではなく、胃腸が温まることで胃腸の働きも高まり、消化力が上がります。毒素がキレイに洗い流されると、毒素がたまりにくくなる。そうなると体の代謝もよくなり、体内に摂り入れた栄養素は体の組織にくまなく取り込めるようになります。

このように、白湯は体の働きの根本的な部分に効果があるため、体の調子を整え、さまざまな体の不調、病気を改善してくれます。

私は毎日、朝起きたら白湯を作って飲むようにしています。

白湯の作り方はいたって簡単。お金もほとんどかからない。ちょっとの手間がかかるくらいです。

1.まずは水を準備。ミネラルウォーターなどの特別な水を準備する必要はありません。飲水として適しているのなら、水道水でも構いません。日本の水道水はキレイな水です。もちろん殺菌に塩素などを使用していますが。我が家では水をいったんフィルターに通して、ろ過してから使っています。

2.の水をやかん、または鍋に入れて蓋をして火にかけます。換気扇も回してください。沸騰したらフタを外し、フツフツした火加減で10分から15分ほど沸かします。この際、水道水に含まれているトリハロメタンや塩素などは除去されます。

大事なのは、フタを外して有毒物質を気化させることで、キレイなお湯ができあがるのです。

3. 沸騰したら状態の白湯をすぐに飲むと火傷します。少し冷ましてから飲んでください。すぐに飲まないのであれば、ポットに入れて保存しましょう。私も朝起きたら一リットル以上作っておいて、ポットに入れてあります。これなら、日中に飲みたいときにすぐに飲めます。簡単といっても毎回10分以上の時間をとられるのは嫌ですよね。

生姜湯

水を飲む代わりにお湯を、コーヒーやお茶の代わりに生姜湯を飲むようにしましょう生姜のすりおろしにお湯を注いで作った生姜湯や、乾燥させた生姜のスライスで作った生姜湯などが特にオススメです。私は朝から晩まで、何杯も飲んでいるので体はポカポカ。

生姜湯の作り方はいたって簡単なので、ぜひ試してみてください。

生姜のすりおろし

  1. 湯飲みに茶こしを置いておく。
  2. 親指大の生姜をおろし、茶こしにいれる。
  3. 上からお湯を注ぎ、よくかき混ぜる。
  4. 茶こしを湯飲みからはずす。
  5. お好みでハチミツあるいは黒砂糖を入れて飲む。このときハチミツを入れる場合は少し冷ましてから入れましょう。蜂蜜に入っている酵素が死んでしまうので。

この生姜湯の方が生姜のエキスがたくさんとれますが、飲む度に生姜をすりおろすが面倒です。そこで、作り置きできる方法を探しました。それは、生姜のスライスを乾燥させたもので作った生姜湯です。

生姜の乾燥スライス

  1. 生姜をできるだけ薄くスライスします。
  2. 鉄板に置き、オーブンで100度の温度で乾燥させます。蒸し焼きの状態。
  3. 水分が完全に飛んだらオーブンから出し、冷ましてから容器で保管します。
  4. 飲む時は、私の場合は魔法瓶の中に4、5スライス入れて、じっくりエキスが出るのを待ってから飲みます。

冬場に風邪を引きかけると、これにレモンを絞って入れ、ハチミツを足して飲みます。ビタミンC、ハチミツに入っている酵素、体を温めてくれる生姜。風邪薬なんか飲まなくてもこの生姜湯だけで十分です。

薬膳スープ

中国の食文化では医食同源という考え方が食事のベースになっています。栄養があり、健康によいとされる食材を使っています。特に香辛料、しょうが、にんにく、薬草など体を温める食材が多く使われています

自分が子供の頃、母が作る薬膳スープには、鶏がらスープにクコの実、干し椎茸、干しエビ、しょうがなどがよく入っていました。風邪を引くと、名前が全くわからない薬草が入ったスープが出てきます。何の薬草か知りませんが、見た目から健康に良さそうなのは子供でもわかりました。

入っている薬草は体調によって違ってきます。すべての食材にはそれぞれの効能があるので、体調に合わせて違う食材を使うのも当然だと思います。

妻が妊娠すれば「妊娠中はこの薬草を使った薬膳スープ、産後はまた違った薬草を使った薬膳スープを飲みなさい」といった感じで日本人の私の妻にも有無も言わさず、母が作った薬膳スープを飲まされました。

妻もあの頃は半信半疑でした。母親に聞けばとにかく、「今は騙されたと思って飲みなさい!飲み続けることで、老後にその効果がわかるのよ。」と言われます。

薬膳スープの良さを知ってもらうために書こうと思ったら1ページでは足りるはずがないので書きません。と言うか、私自身もわかりません。「薬膳スープは体を温める、体調を整えてくれるので健康に良い」と言う事実だけを受け入れています

薬膳スープは一週間に一度まとめて週末に作って冷蔵庫に保管しておきます。その週の晩ごはんの時に飲みたい分だけ、小さい鍋に移して温めて飲んでいます。

暖かく着込む

体を温めるために日頃から食事、運動を薦めてきましたが、食事も一日に三回、運動も一日にせいぜい長くて一時間です。それ以外の時間は、体は低体温になっている可能性があります。では、常に体を温める方法を他に見つけようとすれば、一日中着ている服に注目するべきだと気づくはずです。これなら外出する時も家にいる時も、工夫次第で常に体温を温かく維持できます。

体を温めるには、体の中心であるおなかを温めることが特に大事おなかを温めることで、全身が温まり代謝がよくなります。おなかを効率よく温めるのに「腹巻」を特にオススメします。お年寄りがつけるイメージがありますが、最近はデザインもよく、薄いのに保温性が高いものが出ています。腹巻をして外出するのに抵抗があるので、私は夜寝るときだけにしています。

他にも保温性の高い長袖の下着を外出する際も、家でも着ています。薄くて軽いのに保温性が高い。特に冬場は欠かせません。下半身も同じ素材で作られているズボン下があります。これで上から下まで保温性の高い下着を着ることで一日中体を温めることができます。

服装の工夫で上手に体を温めましょう

ストレスを減らす生き方、ストレス解消法

過去の経験からストレスを抱えると、胃が痛くなるだけではなく、血液の定期検診やMRIなどでもあまりいい結果が出ないことがわかりました。ストレスを感じると緊張のホルモンであるアドレナリンなどが分泌され、血管が収縮して血行が悪くなります。体温が下がることで免疫力も下がり、その結果、体の調子が悪くなるという悪循環に陥るのです。

それ以来、ストレスと上手に向き合うことが自分の目標となりました。食事や、運動などは自分の意志でなんとかなるものです。しかし、外部から受けるストレスは自分の意志では避けられません。ただし、その受け止め方は自分次第です。真剣に受け止めれば、苦しむことになります。もう少し楽観的に物事を受け止めることができれば、ストレスとなりません。

仕事でプロジェクトの期限が近づき、間に合わないかもしれない時でも、「なんとかなるさ、できなくても死にはしない。」と自分に言い聞かせています。最善の努力はするけど、ダメだったらそれでもいいだろうと思うようにしています。そうすると、「す~」とします。

この考え方は仕事に対してだけではありません。さまざま場面でも適用しています。「人間塞翁が馬」という言葉あります。

「一見、不幸に思えることがあっても、幸福につながることがあったり、その逆もまたある。安易に喜んだり、悲しんだりするべきではない」という意味があります。

嫌なことがあったり、プレッシャーがあってもそれが永遠と続くわけもないし、それがきっかけで何かいいことが起こるかもしれません。人生で起きることを冷静に対処するようにしています。第三者の立場で物事を受け止めれば、だいぶ気が楽になります。

あとは、趣味やリラックスできる時間を作って、心も体もリフレッシュできるようにしています。私の場合は、運動ならテニス、水泳、散歩、ジョギング、趣味ではギター、ホームシアターで映画鑑賞などで楽しむことで、仕事などで受ける疲れやストレスを発散させています。

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